聞き手/酒井 耕一(日経ESG発行人)

「人を中心としたオートメーション」という企業理念を通じて社会課題解決を目指す。理念と親和性の高いSDGsへの取り組みのため、サスティナビリティ推進体制を組織化する。

――ESGへの方針を教えてください。

横田 隆幸(よこた・たかゆき)
アズビル 取締役 執行役員常務
1983年富士銀行(現みずほ銀行)入行。2010年みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)執行役員投資銀行業務管理部長を経て13年アズビルに入社。14年執行役員グループ経営管理本部長、16年執行役員常務を歴任。18年より現職。(写真:村田 和聡)

横田 隆幸 氏(以下、敬称略) アズビルは創業から114年、「人々を苦役から解放する」という創業者の掲げたミッションの下で計測・制御技術を生かした事業を手掛ける会社です。現在も「人を中心としたオートメーション」という企業理念に基づく経営を推進し、人々の安心、快適、達成感の実現と地球環境への貢献を目指しています。

 アズビルには時代とともに変化を遂げる社会課題を解決し、社会と価値を共有しながら成長を目指すDNAが備わっています。SDGsとの親和性も高く、積極的に取り組んでいます。

――SDGs達成に向けた活動はどのように進めていますか。

横田 企業理念に基づいてSDGs達成を実践するための道しるべとして2019年秋、「グループ企業行動指針」を一新しました。「人と技術の『協創』による、安心・快適な社会環境の実現」「持続可能な社会へ『直列』に繋がる貢献」「ステークホルダーとの長期にわたるパートナーシップの構築」「『多様な人材』とチームワークによるダイナミックな価値創造」「学習する企業風土とイノベーションによる成長」という5つです。同時に日々の業務を行う際の規範となる「グループ行動基準」を改定しました。これら行動指針や行動基準をまとめた小冊子も作成しました。

 これまでもCSRに力を注いできましたが、現在はコンプライアンス、コーポレートガバナンスなど社会に存在する上で果たさなければならない基本的責任である「基本的CSR」と、事業活動を通じて社会に価値を提供する「積極的CSR」の2つに定義づけ、2本柱で進めています。

■ アズビルのSDGsと環境負荷軽減の取り組み
企業理念に基づいてSDGs達成を実践するための道しるべとして「グループ企業行動指針」や「グループ行動基準」を作り直した
(出所: アズビル)
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