社長との直接対話で人材育成

――ESG経営推進のために、どのような人材が必要ですか。

小林 部長、課長といった管理職のみならず、環境のプロ、特許のプロなど専門性にも着目して、情熱、執念、誇りを持って働けるように新たな職制の任用を進めたいと考えています。その上で、「社会に役立つことをせよ」という創業者の思いを受け継ぐためにも、社員のマインドセットが大切です。作り手主体であるプロダクト・アウトの考えではなく、外部の視点を積極的に取り入れるアウトサイド・インの考え方が必要です。SDGsに関しても、達成するために何ができて、何が足りないのか、発想できる力が求められます。

 “次の時代を創る世代”という大きな意味を込めた「次代を拓く人材」の育成にも力を入れています。グローバル人材育成研修を充実させ、社員と役員が対話する「社長ツアー」も実施し、経営はどうあるべきかについて議論をしています。

―――若手社員にどのようなアドバイスをしていますか。

小林 社員には、好奇心を持つことが大切だと伝えています。「聞くは一時の恥」ではなく、値千金になり得ます。人の話を聞いて、自分の考え方や振る舞いに影響を与えていく。これを積み重ねることが、新たな価値の創造につながると思います。