2050年CO2排出ゼロの取り組み

――グループの中長期環境ビジョンで「2050年に事業活動におけるCO2排出量ゼロ」を目標に掲げ、ロードマップも策定されています。どのような取り組みをしているのか、代表的な事例を教えてください。

佐々木 例えば、データセンターの空調設備の電力を大幅削減する制御技術の開発が挙げられます。データセンターはサーバー冷却のために大量の電力を消費しますが、最適な温度設定によって省電力を図っていきます。また、サーバーをまるごと冷却液に浸し効率よく冷却する「液浸冷却システム」の活用により、CO2排出削減を自社及びサプライチェーンを通じ進めていきます。

 このほか、沼津工場では経済産業省のバーチャルパワープラント実証事業での実践を活かし、工場の電力需要を予測した発電機の制御や施設の温度調整など、エネルギーマネジメント技術の高度化に取り組んでいます。こうした様々な技術を活用することで、ロードマップを着実に実行しています。

――社内にESG、SDGsを浸透させるため、どのような施策に取り組まれていますか。

佐々木 環境・CSR経営委員会を作り、社長以下幹部が集まって定期的な議論を行うとともに、環境・CSR、SDGsに対する社内の意識改革を常に行っています。委員会には海外リージョン長も参加しているので、グローバルでも同じスピードで環境・CSRの取り組みを進めることができます。

 また、社内でSDGsに関する説明会を開催し、とりわけ若い世代の社員に、当社の仕事が世の中でどう役立っているのかを知ってもらうよう心がけています。富士通で働くことがSDGsへの貢献につながるというメッセージを、これからも積極的に出していきたいと考えています。