地域や自然環境と共生

鍵川 この2年間で大きく成長し、海外では台湾、韓国、バングラデシュ、オランダ、フランス、コロンビア、メキシコ、アルゼンチン、インド、スリランカ、インドネシアなど13支社を開設しました。国内では鳥取県の大山の麓における24メガワットのプロジェクトを筆頭に、茨城県袋田の27メガワット、青森県六戸の10メガワット、山形の2.4メガワット、青森県三沢の1.8メガワットなどのメガソーラーを稼働させています。この6年間で大小合わせて200ほどの太陽発電所のプロジェクトが進んでおり、非常にハイピッチで展開しています。

■ 日本国内における太陽光発電の実績
ユニバージーは日本国内だけでも合計1ギガワットを超える太陽光発電プロジェクトを有している
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――素早い展開が可能になっている理由は何なのでしょうか。

ブランコ 私たちの場合、太陽光発電所の用地探しから始めて、地権者との交渉、環境アセスメントや自治体への許認可申請、設計、土地の造成、建設工事、電力会社との折衝、運用後のメンテナンスまで、すべて自分たちでやっています。その上に日本とスペイン両社の長い経験と実績を持ったスタッフとエンジニアが、チームを組んでプロジェクトを進めていることが迅速な展開が可能になっている要因だと思います。

 私たちは各国の再生可能エネルギー市場を分析しましたが、日本は非常に魅力的で大きな可能性を秘めています。社会的なインフラが整備され、送電網も整っています。その中で、太陽光ハイブリッド蓄電システムなど最新のテクノロジーを採用した優れた製品が提供されています。そうした技術も積極的に生かしながら展開を加速していきたいですね。

鍵川 太陽光発電所以外では、西日本で合計1ギガワットの洋上風力発電所の開発が始まっています。今、電力会社との接続容量を確保する段階で、次に環境アセスメントに入り、最短で3年後に工事着工、5年後に稼働を目標と考えています。またバイオマス発電は木材チップやメタンガスなどいくつか種類がありますが、適合する土地の調査を進めているところです。

――─ESGについてはどのようにお考えですか。

ブランコ 弊社の再生可能エネルギー事業そのものが環境保護に貢献するわけですが、太陽光発電所建設でも環境対策を重視しています。まず、その土地の地形・地質に関する調査を自主的な環境アセスメントないし、自治体の環境アセスメントとして行います。次に動植物、特に猛禽類を頂点にした鳥類の環境影響評価を実施します。合わせて、1年から5年ほどかけて、視覚的視点から環境破壊がないかどうかの自然風景調査を行い、グリーンベルトの形で森林を残しながら、太陽光発電所を建設していきます。

 一方、ガバナンス面では、日本で認定されている製品を使用し、すべての品質基準を満たした形で事業を展開、財務面での監査もしっかり行っています。このような形で環境保護を基本に据え、環境対策を最重要課題としてとらえる顧客の思いを一つにしながら、再生エネルギービジネスを今後も展開していきます。