環境目標達成の牽引役

――インバーターには新しい機能として故障予知機能が装備されています。これはどのようなものですか。

「U1000」は1台で高調波対策と電源回生を実現できるインバーター。「第3の省エネ」を実現する製品として2014年に発売され、2015年度省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)を受賞した
(写真提供:安川電機)

陣内 ロボットやモーションといった他のプロダクトとインバーターをトータルで提案するビジネスを展開しようとしています。インバーターはモーターから稼働データを集めており、その数値を基にモーターの故障を予知し、お客様にお知らせするのがこの機能です。トータルの提案を行う上で、付加価値としてアピールできる機能です。

――改めて、各事業の中でインバーター事業はどのような位置付けにありますか。

陣内 インバーターは景気変動の影響が少ないため、ボラティリティーの低い安定的な事業と位置付けています。他のプロダクトとトータルで提案する話をしましたが、ロボットやモーションを新興国の工場でいきなり採用してもらうのはなかなか難しい。そこでまずはインバーターから取り引きを始め、ブランドをアピールして他のプロダクトにつなげる。その意味でインバーターは先陣を切る立場でもあります。

――環境への取り組みにおいて、インバーター事業はどのような役割を果たしますか。

陣内 当社は2025年度に製品(グリーンプロダクツ)で6900万tのCO2排出抑制、生産活動(グリーンプロセス)で10%の温室効果ガス排出削減という目標を立てています。インバーター事業は、その双方において目標達成の主役になるものと考えています。