幸せな環境づくりに貢献

――次の50年に向けて、どのようなビジョンを描いていますか。

中野 まずは、再び問題視されているアスベストの対応がひとつの柱になります。アスベストは段階的に使用量が規制され、2006年には「改正労働安全衛生法施行令」により、アスベスト含有率が0.1%を超えるすべての製品の製造、輸入、使用が禁止されました。言い換えれば、2006年以前の建物にはアスベストが使用されている可能性があるということです。

 環境省では、それらの建物の解体時期が2020〜40年にピークを迎え、同時にアスベストの排出量が増大すると予測しています。特に、外壁の塗装の中にアスベストが含まれている場合が多く、解体や改修時にはそれを除去する必要があります。

 当社では現在のところ、薬液で溶かして除去する工法などを採用していますが、今後の需要拡大に向け、よりアスベストの飛散を防止できる新しい工法の開発を進めています。ダイオキシン除去、土壌汚染対策、水環境調査など環境課題を解決する事業の拡大に注力していきます。今後も社会の要請に応え、企業理念として掲げる「幸せな環境造り」に貢献していきます。

――未上場企業ですが、SDGsに取り組む理由を教えてください。

中野 当社は環境対策に取り組んできた実績がありますので、本業を通じてSDGs達成に寄与できると考え、活動を推進する「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」に加入しました。

 これまでは、CSR活動の一環として里山保全事業やインドネシア植林活動を継続しており、また品質管理に関するISO9001、そして環境マネジメントシステムISO14001にも取り組み、認証も取得しました。

 こうした経験から、国際社会共通の目標であるSDGsの活用に踏み切りました。この取り組みにより企業価値を高め、ビジネスチャンスを広げていくことを目指しています。