印刷にまつわる課題を解決

――オフィスではレーザープリンターが主流の中、インクジェットでイノベーションを起こしています。

碓井 昨今はペーパーレスといわれますが、お客様のニーズを踏まえると、ユーザーインターフェースとしての紙は使い勝手がよく、その意味で普遍的な価値があります。

 しかし印刷コストはまだ高く、安心して使うことができません。さらに環境への配慮も課題の一つです。当社の事業の中心であるプリンターのイノベーションを、私たちが得意とするインクジェット技術で起こそうと取り組んでいるのです。

 レーザー方式よりも印刷コストも消費電力量も低いインクジェット方式の製品を提案することで、新しい価値が生まれます。

――印刷環境に対してイノベーションを起こす製品にはどのようなものがありますか。

碓井 まずは「省・小・精の技術」により、印刷性能と低消費電力を両立させた高速ラインインクジェット複合機があります。インクジェットイノベーションの象徴的な製品です。

 また、大容量インクタンク方式を導入した製品では、印刷コストやカートリッジ交換の手間、さらには廃棄物の削減に寄与します。

――乾式のオフィス製紙機「PaperLab(ペーパーラボ)」は、驚きの製品です。

碓井 使用済みの紙から新たな紙を再生産できる製品で、ペーパーレスに対するアンチテーゼの提案です。プリンターを本業とする会社として、持続可能な形で紙を使っていくにあたっての課題を解決しなければならないと考えて開発しました。今後も「なくてはならない会社」としての価値を提供するため、お客様の期待を感じ取り、「世界初」の製品を実現していきたいと考えています。