ビジネスチャンスにつなげる

 今の状況は、将来性のある会社とのアライアンス、M&A(合併・買収)のハードルが下がるため、ビジネスチャンスかもしれません。特に若い企業は今からいろいろな方策の調査、研究を行うことを推奨します。

南カリフォルニア大学医学部教授。社長を務めるメディシノバは東京証券取引所JASDAQ市場とニューヨーク証券取引所NASDAQ市場に上場している

 当社では、プロジェクトの優先順位の確認、資金確保に留意して経営する重要性を再認識しています。現在進めているプロジェクトに対する影響はまだ軽微ですが、外出禁止令などが長く続き、更なる規制の発令もありうるので、状況を確認しながら適宜、経営判断をしていきます。

 一方、コロナウイルスのパンデミックは、製薬開発の当社に新しい課題解決のチャンスをもたらしました。20年2月に治療薬の「MN-166(イブジラスト)」が、重篤肺炎やARDS(急性呼吸器窮迫症候群)の治療に効果があるという研究成果が発表されました。コロナウイルスが引き起こす重症肺炎やARDSの治療薬になる可能性が高いことが示されたので、開発に着手することを決断しました。コロナウイルスに特化した治療薬ではありませんが、意義のある開発と考えています。

 小さい会社だからこそ、大手製薬会社が目を向けない「希少難病」や「社会的に必要な薬」をターゲットにして大学や研究機関との共同研究を地道に進めてきました。我々の経営方針、今までの努力が良い形の結果につながるよう努力を続けていきます。