「当たり前」を疑え!ケースで学ぶコンプライアンス
組織における善悪の基準は、時代や価値観に影響を受けて変化し、リーダーにとって頭の痛い問題だ。コンプライアンスのコンサルタントとして様々な事例を知る著者が、ケースに基づいて、人と組織×コンプライアンス問題への対処法を指南する。
連載記事一覧
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予算消化の圧力が生み出す、無用な業者との癒着
企業経営には欠かせない予算管理。しかし運用が厳格過ぎて、予算超過または予算未達にペナルティを与えるような会社においては、社員に架空発注のような不適切な行為を起こさせることがある。コロナ禍のような大きなかく乱要因がある時期には、特に注意が必要...
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いわく付き社員が役員に就任、それこそが最大のコンプラリスク
法務部やコンプライアンス推進室が問題行為を洗い出し、ハンドブックを作って研修を重ねる――。こうしたコンプライアンス正常化の努力を無にしてしまうのが「役員人事」。不正取引の噂があるなど“グレー”な人物を役員に抜てきするのは、「コンプライアンス...
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詐欺まがいの不正販売、でも社内ルールには準拠
高齢者などを狙った高額商品の不正販売が社会問題になることも少なくない。防止のルールを定めても、その網をかいくぐって詐欺まがいの手口が駆使される。不正行為を防ぐために人事部門ができること、やるべきことは何か。
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AIが決める人事、“ビッグブラザー”は許容されるか
人事の世界でも人工知能(AI)活用が始まり、仕事と社員の最適マッチングを自動化することも夢ではなくなりつつある。しかし個人のデータを細かく分析し過ぎると、人権侵害につながる恐れもある。