オラクルの特徴はSaaS、誰でも容易に使えて進化する基盤

――HRテクノロジーやERPの分野には、御社以外にも様々なベンダーが存在します。御社のシステム「Oracle Cloud HCM」の特徴はどこにありますか。

善浪:クラウドベースのSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)にこだわり抜いていることです。10年以上かけてすべてのシステムをSaaSとして一から開発し、最適化してきました。全データを1カ所で集中的に管理し、どの部署のどのような要求にも瞬時に応える仕組みが完成しています。

 オラクルのSaaSは単一のデータモデルを利用するよう設計され、それによって効率的な業務プロセスを提供します。例えばOracle Cloud HCMとOracle Cloud ERP を一緒にご利用いただくと、人を一人採用した瞬間そのデータが貸借対照表に反映されます。ビジネス状況を勘案し、もっと人を採用すべきか、逆に抑制すべきか、入れるとすればどんな人材にすべきかなどを、リアルタイムのデータを見ながら人事部門と財務部門が一緒に検討できます。

 SaaSの特性は「常に進化していく」ということです。3カ月に1回のペースで、新機能の追加や改善を行っています。今後、ますます速くなるビジネスプロセスの変化に応じて、システムを柔軟に進化させられるかどうかは、テクノロジーを選ぶ際の重要な要素になるでしょう。

矢部正光氏: ISO30414に規定されているすべての項目について、あらゆるデータをリアルタイムに把握し、加工や分析ができます。見たいフォーマットに変えれば、裏側のデータも瞬時に変わります。リポーティングのためだけに特別な作業を実施する必要はありません。

 プログラミングを必要とせず、表計算ソフトやデータ管理ソフトと同様の操作感で誰でもデータの分析と可視化ができます。情報システム部門の手をわずらわせる必要はありません。また、早く容易に導入できるのもSaaSの特徴です。最近も、業務基幹系のERPを2カ月で導入した自動車業界の企業事例がありました。

矢部 正光(やべ まさみつ)氏
日本オラクル クラウド・アプリケーション事業統括 ERP/HCMソリューション・エンジニアリング本部 HCMソリューション部 部長
大学卒業後、国内SI企業にてHRソリューションを担当。数多くのHRソリューション提案・導入活動に加え、ソリューションの商品企画・事業計画にも携わる。その後コンサルティングファームにて、人事業務のコンサルティングやソリューション選定のサポートを行い、2018年4月、日本オラクルに入社。Oracle Cloud HCM のセールスエンジニアとして活動し、2019年6月より現職。(写真提供:日本オラクル)

善浪:テクノロジーを選ぶ際は、社内外のデータを統合して正しく使える仕組みであるかどうか、そして、ビジネスプロセスの変化に応じて進化できる仕組みであるかどうかが重要になります。あらゆる部署同士が、同じデータを使って効果的な議論を進められるようにするためです。