河野氏は、「女性の活躍を入り口に始まったダイバーシティ推進だが、ここ最近は様相が変わってきており、障がい者や外国人、LGBTなどの多様な人々との共生が重要になりつつある」と指摘する。このため広い視野を持ち、一人ひとりの個性を大事にした施策が必要になってきている。

 同調査がスタートした1988年からこれまでの歴史を振り返りながら、河野氏は上位ランキング企業の特徴について解説。例えば今年の総合ランキング第1位の花王グループは「仕事と家庭を両立しやすい制度の整備」、日本アイ・ビー・エムでは「役員が女性社員を個別指導するプログラム」など、スコアを押し上げている具体的な施策を紹介した。最後に河野氏は「今年1位の企業も、かつて40位だったこともあった。様々な施策を丁寧に、うまずたゆまず進めてきた企業が上位にきている」とし、「女性活躍やダイバーシティ推進は、成果や成長を短期で判断せず、長いスパンで取り組むことが大事」と締めくくった。

 今回の研究会では、参加企業が女性活躍診断リポートをもとに自社の課題を事前にシートに書き出した。当日は担当者がシートを持ちより、女性活躍に関する課題や悩みを発表。これについて河野氏が、細かくアドバイスを行った。その後は参加企業同士で、女性活躍推進に関する施策についてディスカッション。キャリアネットワークの西村直哉社長、センター長の大塚も議論に加わり、女性活躍推進のソリューションのヒントを探った。

参加者にアドバイスする河野氏(左)、ディスカッションの輪に入る西村社長(右)
参加者にアドバイスする河野氏(左)、ディスカッションの輪に入る西村社長(右)