社員のエンゲージメントを部署ごとに把握

林: 「データドリブンなHR」を目指した取り組みを5つのフェーズに分けていて、現在はフェーズ3にあるということですが、DHRCの案件である「リテンション分析」以外で最近の取り組みと将来の展望をお聞かせいただけますか。

ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会 上席研究員 林 幸弘 氏(撮影:川田 雅宏)

鎌田: 今年からの新たな取り組みとして、社員のエンゲージメントを分析するために「MCC&me」というアンケート調査を行いました。クラスター分析や健康サーベイとのクロス分析を行うことで、部署ごとの強みや弱みが見えてきました。従来の調査では、全社的な結果をフィードバックするだけでしたが、この調査では組織長や部長に結果をフィードバックしています。いろいろなことが分かってきたので、今後の組織改善に役立てていきたいと考えています。改善の意欲のある部署には、支援の手を差し伸べていきます。

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ピープルアナリティクスにおける5つのフェーズ(出所:三菱ケミカル)

野﨑: この取り組みの良いところは、結果をフィードバックした後に改善策を現場に丸投げするのではなく「一緒に考えましょう」と現場に寄り添う姿勢を持っている点です。ダメ出しをするだけでは、自分を守ろうとして腹を割って話すことはできません。現場の人員が足りないという場合には、人事が協力しながら増員することも検討しています。

林: ものすごく面倒くさいことをきちんとやっているんですね。今年は、コロナ禍におけるテレワークの調査も実施したそうですが、どんなことが分かったのですか。