ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会は2021年11月2日、「Digital HR Competition 2021」における「ピープルアナリティクス部門」のファイナルプレゼンテーションと審査会を開催した。審査の結果、NECがグランプリを受賞した。(取材・文=日経BP 総合研究所 ライター 吉川 和宏)

 同協会は、テクノロジーを活用して日本の企業の生産性を向上させることを目的に掲げて、2018年から「Digital HR Competition」を開催している。10月19日にはHR領域のソリューションを対象とした「HRテクノロジーソリューション部門(テクノロジー・ツール提供部門)」のコンペティションを開催(詳細は、 こちらの記事 を参照)。今回のコンペティションは、企業・団体におけるピープルアナリティクスの取り組みを対象としたものだ。

 ファイナリストとして残った下記の4社が登壇し、それぞれの取り組みを披露。審査の結果、NECがグランプリを受賞した。

●NEC
「パーパス実現につながるエンゲージメントスコア向上への取り組み」
【概要】
因果分析による「チームを変えるナレッジ」の獲得と社内展開

●NTTコミュニケーションズ
「ワークスタイル変革の先にある『データドリブン経営』」
【概要】
ワークスタイル変革を通じて見えてきたデータ活用のステップについてのご紹介

●シスメックス
「マッチングアルゴリズムが実現した『自律的な』キャリア開発」
【概要】
人事の恣意的な介入無く、個人と組織の希望マッチングにより人材配置を決定した事例

●三菱ケミカル
「エンゲージメントとパフォーマンス向上のキードライバー」
【概要】
エンゲージメントサーベイの結果分析と自社の課題解決へのアプローチ

 NECは、2025年度までの中期経営計画の中で重点テーマの一つに「コアDX」を掲げており、HRDX(HR領域のDX)の一環としてピープルアナリティクスに取り組んでいるという。今回のコンペティションでは、エンゲージメントの向上を目的としたミドルマネジメント分析の事例を披露した。

 この分析では、本人と上司、部下の3者のアンケートを定量化し、全社の行動基準である「Code of Values」からピープルマネジャーとして必要な33の行動要素を抽出。要素の分析には、NEC独自のAI技術である「因果分析ソリューション(causal analysis)」を活用しているという(同社の取り組みの詳細は、こちらの記事を参照)。

海老沼 貴明 氏
海老沼 貴明 氏
NEC 人材組織開発部 主任(写真提供:ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会)