2021年9月28日、日本経済新聞社と日経BP 総合研究所は「CHO Summit 2021 Autumn 個を活かし、輝く組織へ」(協力・Human Capital Online)をオンラインで開催。先進的な人材マネジメントを行っている企業のトップや最高人事責任者(CHO/CHRO)、有識者が集まり、最先端の人材戦略と取り組みについて語った。その中から、全社員のキャリア自律を目的として、リコーと大日本住友製薬でタレントマネジメントを実践している2人によるパネルディスカッションを振り返る。モデレーターは、日経BP 総合研究所 主任研究員 Human Capital Online編集長の原田かおりが務めた。(取材・文=吉川 和宏、撮影=川田 雅宏)

経営改革の一環としてタレントマネジメントを導入

 リコーは現在、OAメーカーからデジタルサービスカンパニーへの変革を進めている。CHROを務める瀬戸まゆ子氏は「この戦略の転換を人と組織に翻訳して実行していくのが人事部のミッション」だと説明する。ミッションの実現に向けて「人材」「組織・カルチャー」「制度・仕組み」という3つの領域で改革に取り組んでいるさなかにある。タレントマネジメントは、この3つの領域すべてに関わっているという。社員一人ひとりが自律的に働けるようにすることが、2020年にタレントマネジメントシステムを導入した大きな狙いだ。採用したソリューションは、プラスアルファ・コンサルティングの「タレントパレット」だ。

瀬戸 まゆ子 氏
瀬戸 まゆ子 氏
リコー コーポレート上席執行役員CHRO

 2005年に大日本製薬と住友製薬の合併によって誕生した大日本住友製薬は、研究開発型の製薬企業。執行役員の樋口敦子氏は「不確実性が高い領域でも成果を創出する力を『ちゃんとやりきる力』と定義し、海外子会社にも通用するようにアルファベット表記した『CHANTO』を掲げて、経営改革に取り組んでいる」と語る。人事でも「挑戦」「協働」「自律・自立」というキーワードを掲げて数々の改革に着手。2018年には、「人材育成」と「適所適材」などの実現によって社員のパフォーマンスを最大化させるためにタレントマネジメントシステムを導入した。ソリューションとして、SAPジャパンの「Success Factors」を採用した。

樋口 敦子 氏
樋口 敦子 氏
大日本住友製薬 執行役員 コーポレートガバナンス、コーポレートコミュニケーション、人事担当

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