本連載第1回目では、緊急事態宣言発令から連載開始時点(2020年9月)に至るまでに、実際に国内でニュースとなったオフィス移転やリニューアルの事例をあらためて振り返りました。その中での「オフィスを縮小する」という変化について、第2回目では「働く場のポートフォリオ」という考え方を用いて体系的な深掘りを試みました。

 今回は、この「働く場のポートフォリオ」に代表されるように、全社員が毎日オフィスに出社するわけではなくなる、つまり、社員の働く場がオフィス含め様々な場所に分散していくことで、新たに浮かび上がってくる人事面での課題について考察してみます。

(写真:123RF)
目次

・「働く場が分散することで生まれる課題」はコロナ以前から指摘されていた
・課題の解決策は、管理を強化することなのか?
・課題を解くために、社員に裁量を渡し、自律を促すという考え方
・「意思を持った現状維持」を否定してはいけない
・裁量が先か、自律が先か
・自律を踏まえた「働く場のポートフォリオ」を導入する
・まとめ