音を拾うマイクと拾わないマイクを使い分ける

河野::まずはPCや周辺機器について自慢の一品を教えてください。

浅本::セキュリティの関係上、PC、タブレット、スマホ本体は会社で貸与されているものしか使えないので、お勧めといえるものはありませんが、周辺機器については、マイクとミラーレス一眼にこだわっています。

 マイクは、私の声はちゃんと拾いつつ周りの騒音を拾わないものを選んで、マイクアームにつけて利用しています。例えば机をたたいても音が相手に聞こえません。また、うちには小さな子供がいますが、その声は入りづらいのでリビングに子供がいても、拾ってしまうことはありません。

河野:なるほど。僕も子供好きではありますが、仕事のときに声が漏れてくると、集中はそがれますね。

登坂:マイクには大きく2種類あります。一つは今浅本さんがおっしゃったタイプのもの。そしてもう一つは集音性の高いもの。これは逆に広い範囲の音を拾います。リモートでは、デスクから少し離れて、家事をしながら会議の音を聞くこともあります。そういう時に便利です。元々は大きな会議室の音を拾うことを前提に作られたものです。マイクの特性も加味しながら選ぶと良いでしょう。

浅本:SHURE MV7がオススメです。一部の方向だけ集音できて、音質も非常によく、手軽にUSB接続ができるので、お気に入りのダイナミックマイクです。

河野:ダイナミックマイクとはカラオケなどで使う手持ちのマイクですね。感度が低くて一方向の音しか拾わず、電源もいらないのですよね。

登坂:ちなみに、ダイナミックマイクはPCに直接つけられないものもあるので注意が必要です。

オンライン会議はカメラもPCも専用

浅本:次に、ミラーレス一眼カメラ。僕はカメラが趣味なのでオンライン会議にも一眼カメラを使っていますが、一般的にとても高価です。通常オンライン会議などに使うなら、ロジクールのストリームカムでもいいと思います。ノートPCにもカメラが搭載されていますが、会議のときは専用カメラを使った方がいい。そもそも僕は自宅で、作業用のノートPCとは別に、オンライン会議用のデスクトップPCを使っています。本来は1台で完結するほうがいいのですが、オンライン会議はコンピュータのリソースを食うので、通信が遅くならないように使い分けているんです。

浅本氏はミラーレス一眼カメラとダイナミックマイクをオンライン会議に活用(写真:浅本侑樹氏)
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浅本氏はミラーレス一眼カメラとダイナミックマイクをオンライン会議に活用(写真:浅本侑樹氏)

河野:ビデオ会議専用のデスクトップPCを使っているとは。そこまでやるから、ストレスなく会議ができるんですね。

いいモニターがいいリモートワークを作る

原田:私からのおすすめは3つあります。4Kの32型モニター、高級なワイヤレスキーボード、そしてトラックボールです。

 まずモニター。以前は2台のモニターを使っていましたが、首を何度も動かすと痛くなってきます。またそれによって注意力も散漫になってきます。そこで、大きな画面のモニターにして、1つの画面で収まるようにしたところ、効率がとても上がりました。4Kだと表示できる情報量が多く、複数のアプリや画面を同時に開けることができます。

河野:実は僕も浅本さんにアドバイスを受けて34インチの3Kモニターを買いました。それも曲面ディスプレーです。僕はビジネススクールのグロービスで講師を務めており、登壇するときは、PCでZoomをコントロールし、iPadで出席や発言などの講義管理をするなど複数のツールを同時に使う必要があります。モニターをワイドにしたことで、資料投影とチャットチェック、発言チェックが同時に同じ画面でできるようになりました。また、受講生の表情が見えるので反応がわかります。納得感あるときにうなずいたり、コメントに笑ってくれたり。大画面で解像度高く見えるわけです。

登坂:モニターはリモートの基本です。最初に導入すべきは、良いモニター。この記事を読んでいる企業の人事の方は、ぜひ社員がモニターを購入できるようにしてください。

河野:それは、いいメッセージですね。リモートワークはハイスペックモニターから始まる、と。

河野英太郎氏
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河野英太郎氏