かがみこまず、肩を開け

原田:キーボードはPFUのHHKB(ハッピー・ハッキング・キーボード)をお勧めします。2.5万円程度のものが出ています。指が疲れるので感覚がいいものを選びました。打ち心地がとても良くて、打ってるだけで気持ちいいです。デバイスごとにキーボードを変えずに集約したかったこともあります。

 そして、トラックボール。通常のマウスだと手を動かす必要があるので長時間使い続けると、どうしても手首や腕が痛くなります。これに対してトラックボールは手を固定できるので負担が小さくなります。僕は腱鞘炎がなくなりました。トラックボールは登坂さんも同じものを使っていますよね。

ロジクール ERGO トラックボール グラファイト M575GR。手の中に入れてボールを操作する(写真:ロジテック)
[画像のクリックで拡大表示]
ロジクール ERGO トラックボール グラファイト M575GR。手の中に入れてボールを操作する(写真:ロジテック)

登坂:原田さんとかぶるところがありますが、全てのテーマは仕事中の姿勢です。リモートワークだとどうしても同じ体勢で座りっぱなし。これを、いかにいい姿勢にするのかがポイントです。例えば先ほど話題になった32インチの4Kモニター。これは自然に視線が上に上がるので、ノートPCに向かってかがみこまなくてよくなるという利点があります。

 トラックボールを使うのも、肩を開くためです。PCについているトラックパッドでは、肩が閉じてしまいますが、トラックボールであれば肩が開き、マウスのように動かさなくていいので作業スペースもコンパクトになります。

 原田さんのは親指で使えるタイプ、僕のは動かすボールが大きいタイプで、大画面でも端から端までボールを飛ばせます。ボタンにいろんな機能を持たせることもできます。個人の癖もあると思うので色々試してみるのがいいのではないかと思います。

 MOFTという商品もお勧めです。これはPCなどを傾けるためのものです。私も原田さんと同じキーボードを使っていて、それにも手前に傾ける機能がありますが、私はトラックパッドの上にキーボードを載せています。偉大なプログラマーとしてファンから「尊師」と崇められていたリチャード・ストールマン氏にちなんで「尊師スタイル」と呼ばれているものです。

MOFTのスタンディングデスクとスタンド。ノートPCの角度や高さを簡単に変えられる(写真:MOFT JAPAN)
[画像のクリックで拡大表示]
MOFTのスタンディングデスクとスタンド。ノートPCの角度や高さを簡単に変えられる(写真:MOFT JAPAN)

 MOFTに載せると顔を上げて肩を開く状態でこれが使えます。MOFTは2段階で角度調整ができるのでいいポジションを見つければ使いやすく、肩こり予防にも効きます。PCを持ち歩くときにも、MOFTを付けておくとさっと傾けて使えます。

河野:僕らの若かった時代は、「ショートカットをたくさん使いこなせるのがかっこいい」とされていました。マウスやトラックボールなどにできるだけ触れるな!と言われたものです。

登坂:ショートカットでできないこともトラックボールのボタンでできるんですよ。

河野:エンジニアを中心に、周りの皆がこういうものを使っていたのはそういうことだったのか、と今ようやく腑に落ちました。アイデミーに入ってから、エンジニアに近いところで仕事をするようになったのですが、ふとエンジニアの画面を見ると、画面が黒いんです。コンソール画面だと思っていたのですが実は違っていて、ダークモードってやつだったんですね。試しにやってみたら確かに目の疲れが全く違う。今じゃ、スラックもツイッターもメッセンジャーも、日常使うアプリはモードがあるものは全部ダークモードにしています。

登坂:長期間白画面に黒文字は本当に目が疲れるんです。