リモートで「人間関係」の悩みは解消?

 次に「人間関係」のスコアを見ると、2019年は3月に上がってそのあと下がっています。対して2020年は4月に上がってからずっと良いのです。長く同じ職場で一緒に過ごすうちに仲が悪くなったり、飲み会やクライアントとの会食でのパワハラやセクハラを受けたり、といった人間関係悪化の要因が今年はなく、程よい距離で人間関係を維持できているからだと考えています。

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Geppoの人間関係スコア平均値推移(出所:ヒューマンキャピタルテクノロジー)

 企業規模が大きくなるほど改善幅が大きいのも特徴です。具体的には青と赤の差が大きくなっています。組織が大きいほど様々な人間関係の悩みが多いのではないかと考えています。

 逆にアイデミーのように比較的新しく規模の小さい組織では、パワハラや謎の伝統などが元々なく、普段の人間関係が良い分、リモートによるコミュニケーション不足がマイナスに響いている可能性が高いと言えます。

河野: なるほど。全体的に2020年は例年よりも職場の人間関係が改善しているのですね。とても興味深い結果です。

 伝統的な大企業では、リモート勤務によって上司や同僚から物理的に離れ、煩わしさがなくなってプラスになるのかもしれないというのは、私も歴史の長い大きな組織にいた経験が長いので、なんとなく理解できます。

 一方で、比較的新しい組織は年齢的に若い社員が多く、一人暮らしも多いでしょう。仲間とのコミュニケーション機会が減り孤立して、さらにスキルが身に付く機会がないことで不安になっているのかもしれません。