在宅勤務でコロナうつが増えている?

 コロナ禍と呼ばれる状況でメンタルヘルスの不調を来した状態を「コロナうつ」と一般的に呼称するようになった。「うつ」の定義は専門的にも難しいが、落ち込みや興味の消失、強い不安やイライラが募り、日常や仕事に影響する状態と捉えてみるとよいと思う。

 日頃からモバイルワークに慣れてきた人であれば、テレワークの導入もスムーズであったと思うが、フェース・トゥ・フェースの働き方が常であった人には職場環境の大きな変化となろう。

 うつ状態に陥っていく中では強いイライラが生じていく。そのメカニズムも、医学的に説明するのも簡単ではないが、ここでは一般的な説明として図示してみた。

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テレワークで募るイライラと対処法 出所:亀田高志著『図解 新型コロナウイルスメンタルヘルス対策』(エクスナレッジ)を改変

 ウェブ会議システムが広く活用されるようになったが、画面越しのコミュニケーションでは雑談が難しく、ストレスフルに感じることがある。IT機器を含めて自宅での作業環境はオフィスや事務所より快適とは言いにくいことが多い。また作業の姿勢も適切に保ちにくく、首や肩、腰といった箇所に痛みを覚えることもある。これらが、イライラを助長し、メンタルなコンディションを悪化させやすくなる。

 イライラに襲われた際には見方や発想を変えて、新しい仕事環境に適応しようと努めることである。具体的なヒントとしては、先の図の右側のように在宅勤務のメリットを考え直すことと、下図を参考に作業環境の改善や作業の仕方を調整することが挙げられる。

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テレワークを行う際の作業環境整備 出所:厚生労働省「情報通信技術を利用した事業場外勤務の適切な導入及び実施のためのガイドライン(パンフレット詳細版)」

 その他、心身の健康管理面やコンディションの維持も大切であるが、その点は本連載で追って紹介していきたいと考える。