(写真:123RF)

 シリコンバレーでどのように人を採用し、やる気を出してもらい、評価してきたか。私が実際にやってきた具体策を今回お話します。

 

 私は30年間あまり米国に住み、起業した企業を含めて3社のCEOを務め、採用面接、報酬や職務内容の交渉、ボーナスプランの作成、人事評価をやってきました。このやり方がすべて日本で使えるわけではないでしょうが役立つ点もたくさんあるはずです。

 こうしたシリコンバレー企業の人事に関して、日本の会社で人事の仕事をされている読者の皆さんからご質問を募集していますのでよろしくお願いします(編集部注:募集は終了しました)。

 今回の対話の相手はHuman Capital Onlineの編集長です。Qとあるのは編集長、Aは私の発言です。

アイデアを生かすカギは人事

Q:日本企業から独立しシリコンバレーで起業した理由は人事にあると仰っていましたがどういうことでしょう。

A:起業に成功するための基本・基盤は人事だからです。人事戦略で他社に勝てなければ会社の成功確率は下がります。優秀かつチャレンジ精神に富んだ社員をどこの会社も欲しいので競争です。この競争に勝つために日本の人事管理の制約から離れたかったのです。

 インターネット時代の幕が開け、こういう技術でこういう製品を作ればいける、というアイデアを私は持っていました。ただ、日本の会社が米国に設けた拠点で取り組もうとすると、優秀な人材を引き付け、情熱を持って頑張ってもらう仕掛けをなかなか作れなかったのです。

 優秀な人が集まり、眼の色を変えて趣味のように仕事に熱中する。製品をさらに大きく育てるアイデアはないか、ということが夜も昼も休日も頭にある。こうした会社をつくり、個人の欲求と会社の目標を一致できれば成功確率はかなり高くなります。起業にとどまらず、すべての会社が成功するための必須条件です。