DX(デジタル・トランスフォーメーション)への取り組みが加速する中、DX人材の獲得・育成に力を入れる企業が増えている。三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)ではグループ従業員5万人を対象にしたデジタル教育をスタートした。職種や部門、グループ会社の枠を超えてデジタルビジネスに不可欠な「マインド」を浸透させることを狙う。

 SMBCグループは2021年3月からグループの教育機関「デジタルユニバーシティ」でグループ従業員5万人を受講対象にした「デジタル変革プログラム」をスタートさせた。「デジタルマインド」「デジタルリテラシー」「デジタルスキル」を3本柱として学び、デジタルに対する意識を変え、必要な知識を身に着け、そのやり方を覚えるという流れだ。

 1本当たり約10分間のEラーニング動画を用意している。マインド1.5時間、リテラシー1時間、スキル2.5時間の計5時間分だ。これを2021年3月からSMBCグループのLMS(ラーニング・マネジメント・システム)のプラットフォーム「SMBC Group eCampus」上に展開、全従業員が閲覧できるようにした。さらに5月からオンラインワークショップをスタート。動画を視聴し終えた受講者が参加できるもので、全国の法人営業部門を中心に延べ1500人程度が受講した(2021年7月時点)。

 デジタルユニバーシティは2016年、SMBCグループでシステム開発やコンサルティングを手掛ける日本総合研究所(日本総研)の知見を生かし、システム開発スキルなどの研修に取り組む教育機関として立ち上げ、IT専門人材を対象とした教育を行ってきた。グループ従業員5万人のデジタル教育を本格化したのは、2020年4月に発表した新中期経営計画がきっかけだ。