人事の企み ~社長が頷き社員がハマる、組織づくりの妙手~
「人的資源管理戦略」などの高尚な理想を追うだけでは組織は動かない。かといって労務や採用など目先の戦術に明け暮れていては成長がない。戦術と戦略をつなぎ、戦略を実行可能なものにするのが「作戦」である――。「人事の組み立て」に続き、雇用・人事を知り尽くした海老原氏が、今度は「作戦論」を展開する。
連載記事一覧
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「少数派」を狙えば採用はブルーオーシャン
「シニアばかりで若手がいない」「社長がワンマン」――。採用には不利に思えるこんな会社も、欲しい人材を採用できる。カギはターゲットの絞り方。世の中に何百万人もいる「少数派」を掘り起こすには、キャラを立てた採用コピーが不可欠。実例を基に解説する...
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引く手あまたの金の卵を「思わず振り向かせる」ネタの作り方
「欲しい人材を明確化する」だけではその人たちに振り向いてもらえない。応募を増やすためには、「欲しい人材が喜ぶネタ」を用意しよう。それをキャラにまで転化できればピカピカの人材を集めるのも夢ではない。
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人気企業の威を借る「コバンザメ採用」のススメ
採用活動では早期に学生と接触できる企業が有利と言われるが、知名度がないと「そもそも学生が話を聞いてくれない」「説明会に来てくれない」と諦めてしまいがち。今回はそんな会社でも勝てる戦術を紹介する。題して「コバンザメ採用」だ。
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「三種の神器」をやめれば採用はうまくいく
履歴書、エントリーシート、面談。どこの会社でも使う、採用の「三種の神器」を使うだけでは人材獲得競争に勝てない。賢い会社は「他社と異なり、応募者が喜ぶ」手法を編み出している。1例が「BBQ採用」だ。
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無名のベンチャーなのに東大・京大生が続々入社した「あの会社」の作戦
いよいよ採用の「作戦」に踏み込む。「無名だから」「中小だから」「地方だから」いい学生が採れない、と嘆く企業は多いが、それでも採れている企業はある。その理由をあの超人気企業の歴史から学ぼう。
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トヨタに学ぶ「キャラ立て、集約、発散」の採用術
組織との相性が合っている人を採用すると、定着しマネジメントもしやすいが、行き過ぎるとモノカルチャー化して変化に弱い組織になる恐れが。組織風土と個人特性についてうまい調整法を編み出したのは、誰もが知るあの巨大企業だ。
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採用選抜の妙手、ゆるゆると厳しめを使い分ける
活躍する人を事前に予想し、採用や配置に役立てるため、人材アセスメントツールが次々と開発されてきた。だがその進化は一筋縄ではいかない。アセスメント大手のあの会社も一敗地にまみれたことがあった。
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口下手な営業をスターに育てる「職場との相性」
職務との相性がいい性格特性を持っていても、業績を上げるとは限らない。逆にその仕事には不向きな性格と思われる人が花開く場合も。向き不向きは入職適性でしかなく、その後の育成方法次第で、業績は大きく変えられる。
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第11回 適性検査の限界と上手な活用法を知っていますか
採用時に候補者の能力や行動特性を測定するため、多くの企業が採用する適性検査。だが、採用の選抜には使わず、入社後の配属での参考程度にとどめる例も少なくない。適性検査は果たしてどこまで役に立つのか。
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第10回 企業と人の相性を見分ける5軸と、面接の必殺技
「神スペック」の人材を採用できても、自社の組織風土に合わなければ活躍してもらえず、退職に至ることもある。こうした問題の解決には組織風土と人材の志向の双方を見える化することが有効だ。市販のツールをしのぐ、海老原さんの秘策とは。
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「新風を吹き込む人」が活躍できない理由
人事の「作戦論」を展開する本連載。二つ目のテーマは組織風土だ。経営環境が変化し事業の変革が迫られる中、その担い手として「異能の人材」を求める経営者は少なくない。問題は、「はたしてそんな人材が、当社を選んでくれるのか」を考えていないことだ。
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技能実習制度を推し広めるべき逆説的な理由
外国人技能実習生を巡っては、受け入れ先企業の法令違反の多さが問題とされがちだ。だが技能実習と関係ない企業への労働基準監督署の定期検査でも、実はかなりの確率で違反が発覚している。技能実習生問題とは日本人労働者の問題でもある。
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緊急寄稿!大丈夫か、河野太郎!素人論に過ぎる年金改革案
9月29日の投開票が迫る自民党総裁選。候補討論では「年金問題」が重要なテーマとなり、独自の改革案を唱えた河野太郎氏に注目が集まった。実は年金にも詳しい海老原さん、「一見もっともらしく見えるが、過去30年の論争で跡形もなく敗れ去ってきたことば...
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ずいぶん印象と異なる外国人技能実習制度の現実
外国人技能実習生については、「死亡」「失踪」などの衝撃的な数字がクローズアップされがちだ。だが数字をよく精査するとイメージとは異なる現実が見えてくる。
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飲食・サービス・流通業の幹部領域では移民がもう常態化している
10年で500万人もの産業人口が減る日本で、労働力として存在感を高めつつあるのが外国人就労者。様々な問題が指摘されているが、既に飲食・サービス・流通業大手では欠かせない戦力となり、「留学→新卒採用→永住」のルートも確立している。
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RPAの進化で変わる価値観とキャリア設計
AIより実用可能性が高いRPAを活用すれば、非ホワイトカラー業務の多くが短期間で習得可能になり、「誰でも好きな仕事に簡単に就け、いやなら辞めてしまう」ことが当たり前の時代が来る。それに備えて、企業は新たな評価報酬制度や教育育成システムを準備...
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「AIで人口減に対処」なんて笑止千万
「AI(人工知能)が仕事の大半を代替する時代がすぐそこまで来ている」。こんな予言が世の中に大きな衝撃を与えたのは今から8年前。しかし代替はさほど進んでいるようには見えず、人手不足も相変わらず深刻だ。
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非ホワイトカラーは八方ふさがりで絶望的な人材難となる
1990年代半ばから生産年齢人口が減少に転じていたにもかかわらず、衰退産業から成長専業への労働力シフトや、女性、シニアの就業者増でしのいできた日本。だが限界に近付きつつある。特に深刻なのが飲食・サービス産業だ。
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男社会と決別すれば、ホワイトカラーに人材不足は起きない
正しく、理にかなっているはずの変革が受け入れられないことは世の常。だが社会の全体の変化に歩を合わせれば想像以上にスムーズに進むことも。その好例がセクハラ、パワハラへの対応だ。今、厳しく糾弾されているあの言動やこの行動も、10年前にはスルーさ...
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スティーブ・ジョブズと「さけるチーズ」の共通点とは
「人的資源管理戦略」などの高尚な理想を追うだけでは組織は動かない。かといって労務や採用など目先の戦術に明け暮れていては成長がない。戦術と戦略をつなぎ、戦略を実行可能なものにするのが「作戦」である――。「人事の組み立て」に続き、雇用・人事を知...
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