制度設計に関する5つの課題にどうアプローチするか

 長い時間をかけて、ジョブ型へと移行してきた資生堂と日立製作所。両社に共通するのは、「ジョブ型ありき」の施策ではなく、グローバル規模での競争力強化という経営戦略を実現する手段として、導入を進めたことにある。

 これからジョブ型を検討しようと考えている人事担当者にとって気になるのは、導入にあたり制度設計や従業員のマインドセットなどの改革を具体的にどのように推進してきたのかということだろう。例えば制度設計に関しては、ジョブ型の適用範囲をどうするか、給与体系をどのように変えるか、異動などに対する人事権やポストの問題、人材育成の方法など、人事担当者が直面する課題が大きく5つ考えられる。これらに対して実際にどのようなアプローチ、施策を講じればいいのか。

 「CHO Summit 2021 Autumn」では、「ジョブ型雇用、制度改革の「5つの壁」をどう乗り越えたか」と題したパネルディスカッションで、資生堂のエグゼクティブオフィサー チーフピープルオフィサー チーフウェルネスオフィサーである中村実氏と日立製作所執行役専務 CHRO 兼 コーポレートコミュニケーション・オーディット責任者の中畑英信氏にご登壇いただく。グローバル戦略に基づくジョブ型導入について、それぞれの立場から議論を深めていく。