見直しに成功したグローバル企業

 あるグローバル企業が海外現地法人の幹部を集め、人材評価研修を行った際、ibgは運営に関わった。

 ibgは経営理念、グローバル事業のビジョンと道筋(戦略)、必要な人材像と評価項目、研修の内容といった順に確認していった。当初の依頼は研修の支援だったが、結局は戦略の具体化、人材像の確認、評価項目の再設定まで手掛け、それらを受けて研修内容を作り直した。

 実際の研修では出席者に対し、経営理念、ビジョンをクイズの形で確認する時間を設け、それらと新しい評価項目とのつながりを丁寧に説明した。「経営理念やビジョンの話など必要なのか」という声も出たが、集まった各国の幹部からは「評価項目を統一する理由と各評価項目に込められた意義がよく分かった」と前向きな反応が得られたという。グローバル事業の責任者は一連の流れを理解し、評価項目や研修内容の作り直しに同意した。この意思決定が成功につながったと言える。

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