「何のためにこの仕事をしているのか」を問う

 この問題はコンピュータを使い続ける限り付いて回る。個人であればワープロを使うのを止め、手書きに戻すこともできるが組織の場合、後戻りは許されない。

 対策の一つは研修であろう。自分の仕事を説明する1000文字の文章を30分以内に書く。これはかなり難しい。できれば複数部門の人が集まり、「自社の仕事の流れはどうなっているか」「なぜこの仕事をこのようにやっているのか」を話し合う。自分が担当する仕事の理解すら怪しいわけだから他部門のことはもっと知らない。

 話し合った結果、仕事全体の流れをまとめた図を描くことができれば組織にとって貴重な財産になる。図を描いているうちに業務改善の案を思いつく可能性もある。

 もう一つの対策はコンピュータへの関わり方を見直すことだ。社内の情報システム部門や社外のIT企業に任せきりにせず、コンピュータに対する指示を自分でしっかり出せるようにする。

 指示を出すにあたっては仕事の流れや意味、判断基準、規則などをはっきりさせ、図か文書にしておく。前述した研修はこの準備でもある。

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「人と仕事の未来 2019-2028」