ヒトのやる気には最適配置が不可欠

 以上は人材管理のソフトウエアを提供するウィンワークスの渡邊邦昭代表取締役の主張である。同社の製品は“単人管理”を目指したもので、現状を登録すると諸条件を勘案して要員計画や勤務シフト編成を支援する。

 渡邊氏は複数の外資系IT企業で社長を務め、製造業向けのサプライチェーンマネジメント用ソフトウエアや電子調達システムを日本企業に提供してきた。こうしたモノに関する管理手法をヒトにも適用しようと考え、ウィンワークスを起業し、15年以上にわたって製品を改良してきた。海外の製品を持ち込むのではなく日本で一から開発したのは「人事のやり方、現場の採用の流れは日本独特」(渡邊氏)だからだ。

 ヒトは生き物だからモノやカネと違い、やる気によって時間当たりの成果が異なる。渡邊氏は「労働意欲が高まる働きやすい現場にするためにこそ、どこにどんなヒトがどのくらい働いているのかを把握しなければならない」と言う。

 いわゆる働き方改革は残業の一律禁止や副業促進といった形式主義に陥ってしまい、現場は従来以上に疲れていると言われる。何をするにしても現場の「見える化」が前提である。

 小売店や飲食店の場合、店員というヒトに加え、来店客の把握も必要になる。だが渡邊氏によると「トラフィック(来店客数)を記録していると言っても一日単位だったりする場合がある」。時間帯別にするとデータ量が多くなるという理由だが「それでは何も見えず、人員の最適化はできない」

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