認定基準は「オーナー」が決める

――オーナーとはどのような役割を担うのですか。

宮田:スペシャリティ認定制度では、6領域の専門分野を定義し、社員のレベルをそれぞれ3段階で判定します。6領域とは、お客様の業務や要求を分析しITを駆使したソリューションを提案するビジネスアナリシス領域、ソリューションをアプリケーションの設計・開発で実現するアプリケーション領域、アプリケーションが稼働するIT基盤を設計・構築するインフラストラクチャ領域、それらをお客様に使っていただく段階でのサービス維持・管理をするITサービス領域、プロジェクトマネジメント領域、プロジェクトやソリューションの品質標準を策定・評価する品質・標準化領域です。

 各領域のオーナーの役割は、スペシャリティを認定する基準を決め、認定取得を目指す申請者がその基準に達しているかを審査し、認定者を選出することです。その領域では社内で第一人者として知られ、組織を束ねる立場の人材がオーナーとして本制度の運営権を持つ形を取ったので、結果的に役員や部長がオーナーに任命されています。人材育成部はこの制度の事務局を担当し、全領域を横断する形でオーナーと申請者の橋渡しをしています。

(出所:SOMPOシステムズ)
[画像のクリックで拡大表示]

――認定審査はどのように行うのですか。

宮田:本部推薦、書類審査、実技試験、面接、認定・公開の5つのステップで行います。まず申請者本人がカルテと呼ぶ申請書を作成し、本部長・部長の推薦を得たものを事務局が受理して各オーナーが審査します。この書類審査を通過した人が実技試験へと進みます。実技試験では外部資格試験を活用しています。例えば、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の情報処理技術者試験の模擬試験を作っている外部会社のものなど、各領域の特性を鑑みスキル保有状況が把握できる適切なものを活用しています。面接では当該領域のスペシャリストとしてどう活動してきたのかをオーナーや外部審査員にプレゼンします。書類、実技、面接の各審査のボーダーラインは各オーナーが最終的に決めます。認定の最終段階でオーナーが社長をはじめとする経営層にプレゼンし、オーナーが説明責任を果たします。

 この制度で一番重要なのがフィードバックです。実は認定を取ることは目的ではありません。キャリアを形成するための単なる通過点です。申請者全員にフィードバックをし、何が足りなかったのか、どこが評価されたのか、次に何をすればよいのかがアドバイスされます。

(出所:SOMPOシステムズ)
[画像のクリックで拡大表示]