ニューノーマルではオフィスの在り方も変わる

――今後の人材戦略やオフィス改革についてお聞かせください。

 現在、EYメンバーは、週1日出社であることが多いですが、業務効率は下がっていません。情報セキュリティの問題もクリアし、クライアント企業の理解も得られているので、今後もリモートワークを継続する予定です。子育てや介護中の人や地方在住の人など多様な人材に、今まで以上に活躍の機会が広がるようになります。これまで時間や場所で制約を受けていた人の労働環境が、大幅に改善されるわけです。

 7月に「EYフレックス&リモート」プロジェクトを立ち上げました。働き方改革のメリットを生かし、デメリットを最小限に抑える施策を検討しています。人事制度や福利厚生、各種手当なども見直す予定です。

 コミュニケーションの在り方も変わります。今までオフィスは「出社して作業する場」でしたが、今後は、作業は自宅やクライアント先で行い、オフィスはコラボレーションの場にしていきます。オフィスに来たら「最近、どう?」「こんな仕事をしているけど、ここで行き詰まっていて」と情報交換したり、悩みを話して解決の糸口を見つけたりする場にしたい。マインドセットの転換を図っていきます。

 日本と世界各地のクライアントやアライアンスパートナーを結びつける事業展開も考えています。2018年11月、EYグローバルのイノベーションハブである EY wavespaceを日本でもオープンし、これまで2年足らずの間に300以上のラウンドテーブルセッションやワークショップを開催してきました。様々な業界のクライアントに対する課題洗い出しとソリューション提供、EYのデジタルツールの紹介や業者との協業など、幅広い活動を行っています。

プロジェクションマッピングやタッチスクリーンを駆使した、インタラクティブなセッションを可能にするEY wavespace。(写真提供:EY Japan)
プロジェクションマッピングやタッチスクリーンを駆使した、インタラクティブなセッションを可能にするEY wavespace。(写真提供:EY Japan)

 2021年には、この約5倍のスペースのwavespaceを作る予定です。ニューノーマル時代に向け、働き方だけでなく事業展開もさらなる一手を考えて踏み出しています。