――社員を「Business Athlete」と定義されていますが、どのような人材をイメージしていますか。

岩澤:我々が求める人材をビジョニングした結果、生まれたのが「ABeam Business Athlete」という言葉です。卓越したプロフェッショナルとして自身をマネジメントしパフォーマンスを高めることで、個人やチームとして能力を最大限に発揮し、お客様への提供価値を高め、さらには社会の持続的成長や我々自身の企業価値向上に貢献するという働き方を目指すものです。

 そのためのアプローチとして、「Smart Work」「Diversity & Inclusion」「Well-Being」「Social Contribution」という4つのイニシアチブによって取り組みを推進しています。特徴的なのは、具体的な制度設計や施策の検討は社員自身が行うことです。

 また各部門のリーダークラスが中心になって変革を推進する「チェンジエージェント」の役割を担い、全社目標を部門目標とアクションプランに落とし込み、各取り組みを支援・促進しています。

社員の健康をマネジメントする取り組みに注力

――2016年頃からダイバーシティ&インクルージョンを推進してこられました。振り返って、大きな成果の出た取り組みや施策はありますか。

岩澤:女性活躍に関しては、2016年に10.5%だった女性管理職比率が2019年では12.2%に上昇しました。仕事と子育ての両立を支援している企業が認定される「くるみん認定」や、女性活躍推進法に基づき女性活躍を推進する企業に与えられる「えるぼし認定」の最高位、仕事と介護の両立支援企業が登録できる「トモニン(仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進のためのシンボルマーク)」も取得しています。さらに、2018年から2年連続で健康経営優良法人ホワイト500にも選出されています。

 ワークスタイルの取り組みにおいては、個々人の能力を最大限発揮しながらチームワークを重視するという従来からの働き方をさらにブレークダウンし、施策づくりを進めてきました。多様な働き方を可能にすべく、時間や場所に捉われないフレキシブルな働き方をサポートするFree Location制度やフレックスタイム制などを導入しています。

――経営戦略として社員の健康をマネジメントする「Well-Being」を推進しています。具体的な取り組みについて教えてください。

岩澤:メンバーが能力を長期的に最大限に発揮していくには、健康な心身が欠かせません。社員自らコンディションを整え、生産性高く働くことは、「ABeam Business Athlete」のコンセプトでもあります。Well-Beingを推進する柱である「Business Athlete Conditioning Program」では、「睡眠」「運動」「食事」などの生活習慣の向上を目指し、社内セミナーや健康増進イベントの開催、オフィス環境の整備などをしています。

 例えば睡眠に関しては、パフォーマンスを上げるために計画的に眠る「アクティブスリープ」を推進するため、睡眠教育セミナーの定期開催やSleep Techを活用した睡眠改善プログラムの実施、「Power Nap」(仮眠)の実践を推進してきました。

 ほかにも皇居駅伝大会や、肩こり腰痛・眼精疲労解消のためのストレッチ教室、朝食無料配布や、翌日のパフォーマンスに影響を与えないための飲酒方法「Biz飲み」の推進など様々な取り組みを行っています。今後は脳科学の観点からパフォーマンス向上にアプローチする「脳活」の取り組みを推進していく予定です。社員の健康と生産性の向上には相関性があることを我々自身が検証することで、お客様により説得力のある提案を行うことができると考えています。

「Power Nap」実践を推進するポスター
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