――グローバル事業への展開にも力を入れています。

舩橋:現在、当社の事業活動の幅が広がっており、海外でも情報通信インフラ事業の拡大に取り組んでいます。既に1963年から世界九十数カ国で情報通信ネットワーク構築を進めてきましたが、成功した事業ばかりではなく撤退したプロジェクトもありました。しかし、昨年から再びグローバル分野への進出を本格化させています。2018年1月にはタイでの合弁事業をスタートさせて現地法人を設立し、フィリピンやシンガポールにも拠点を有しています。

 2018年11月には、アジア地域における事業運営を統括する中間持株会社「エクシオ グローバル」をシンガポールに設立しました。18年11月、19年4月とシンガポールの有力企業を2社買収しており、そちらが今後の中核になると考えています。

――人材戦略もグローバルを意識したものになりますね。

舩橋:外国人採用に関して、大きく2つのポイントがあると思っています。まず国内外で即戦力として活躍できる人材として、海外で育った方々に来ていただく。もう一つは、少子高齢化が進むなか我々の強みである施工の現場スタッフをどう確保するかですが、こちらはフィリピンやベトナムから特定技能を持つ方に来ていただけるように準備を進めています。当社にはフィリピンの現地法人もありますから、そちらでも活躍していただけると思います。

夢は女性工事長の輩出

――女性活躍に関して伺います。建設業は女性の数が少なく活躍の場面が見えづらいという課題がありますが、御社ではいかがですか。

舩橋:当社の強みであり、重要分野の一つである建設の分野でリーダーとして活躍する女性社員を育成すべく、研修などを通じて取り組みを進めています。当社でも徐々に建設分野の女性社員が増えています。夢は、ヘルメットをかぶって活躍する女性工事長を誕生させることです。

 リーダーとして活躍する女性を増やすには、上位の役職者が女性社員に理解を示し、背中を押していかないと人材は育ちません。例えば育休を取ったことで昇進が遅れたりしないよう、制度を柔軟に運用できるように人事と話をしているところです。女性の経営幹部を育成するにはもう少し時間が必要だと感じていますが、できるだけ柔軟な働き方ができる環境を作り、優秀な人材に活躍してもらいたいですね。

――この1年で、課長クラスに女性社員が増えています。

舩橋:まずは、女性が力を発揮できる機会を作ることが大事だと考えています。そのためには、男性管理職の意識改革も同時に進めないといけません。例えば「この仕事は、女性には荷が重いのではないか」と配慮するあまりハードルの高い仕事を任せないとしたら、女性社員の活躍の場を奪うことになってしまいます。とはいえ、「言うは易く行うは難し」で、こうした意識を変えていくには時間がかかります。研修などを継続して進めながら、経営サイドから働きかけていく必要があると感じています。

 そして女性はもちろん、すべての社員が生きいきとモチベーション高く働くことのできる環境作りに努めるため、よい活動をした社員はしっかりと褒め、様々な場面でその活動をアピールしていくことで現場の活性化にもつなげていきます。