――具体的にはどんな施策を進めていますか。

舩橋:例えば最近、現場に携わる若手女性社員のアイデアを「同軸端子用ドライバー」として商品化しました。光ケーブル工事でお客様宅のコンセントに端子付同軸ケーブルを接続する際、狭い場所でスパナやペンチを回して締めるため、力の弱い女性作業員や指の太い人にはやりづらく、不便を感じていたそうです。なんとか改善できないかと、ある女性社員が考案したのがこのドライバーです。男性ではなかなか気づかない着眼点にハッとしました。今年7月、神戸で開催した「光通信工事技能競技会」で当社のブースにも展示しました。

女性社員が考案した同軸端子用ドライバー。これにより作業効率やCS、品質の向上を図ることができた。2019年7月31日開催「第14回光通信工事技能競技会」(於神戸国際展示場)でも展示した。(写真提供:協和エクシオ)
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――見た目もコンパクトで可愛らしいです。こうしたアイデアが商品化される土壌があることが素晴らしいですね。

舩橋:お客様にこの商品を提案したところ面白いと言っていただき、採用に至りました。ちょっとしたアイデアで作業性が改善し、仕事の効率が上がる。こうした事例は、実は身近なところにたくさん眠っています。アイデアや意見をどんどん出してもらい、取り入れていきたいですね。現在、働き方を見直すためにDX戦略部を作り様々な改善を進めていますが、女性活躍推進活動をしているチームにもアイデアを出してほしいとお願いしているところです。

採用条件、待遇の改定もスピーディに

――シニアやLGBTに向けた施策も進めていますが、具体的にはどういった内容でしょうか。

舩橋:LGBTに関する取り組みとして、まず本社のトイレのリニューアルを予定しています。1階フロアに「誰でも入れるトイレ」を作ります。またLGBTについて正しく理解ができるよう、専門家による研修も行っています。

 シニアに対する施策は、2019年4月に給与面の見直しを行いました。従来は一定年齢になると給料ががくんと下がる仕組みでしたが、シニアの方が培ってきたスキルを役立てて、継続して後輩指導に当たってもらうため、ゆるやかな減少になるように変更しました。当社の給与改定は、業界の中でも早い方ではないでしょうか。65歳超の方の採用の処遇についても、資格保有者など条件を改善しています。