――中途採用や障害者雇用に関してはいかがでしょうか。

舩橋:これまで当社では中途採用に対して、試用期間を長くとってきました。しかし人材流動化が進むなか、長く待たせてしまうことで優秀な人材が離れてしまうケースもあり、非常にもったいないと考えました。今後は、スキルや経験を持つ方はできるだけ早く正社員にするなど柔軟に対応し、採用スピードを上げていこうと考えています。

 障害者に関しては、エクシオ本体での雇用率は2.4%と基準に到達していますが、今後はすべてのグループ会社で基準を達成できるように進めていきます。また、これまでは身体的な障害のある方に目が向いていましたが、精神・発達障害などの方にも幅広く声がけをしていきます。専門家のアドバイスを受ければ健常者と同じように働くことができますし、なかには秀でたスキルを持つ人も少なくありません。

イノベーションを起こし付加価値の提供を進める

――ダイバーシティ推進について、社長のビジョンを聞かせてください。

舩橋:ダイバーシティに関して私自身がテーマとして掲げているのが、イノベーションの推進です。先端技術を使って変革を起こすことだけがイノベーションではありません。ほんの少し視点を変えたり、ちょっとしたアイデアを活用したりすることで、身近な不満や課題を解決するのも立派なイノベーションです。そうした発想がどんどん出てくるような土壌を作り、その流れを定着させていきたいですね。

 我々の事業の一つに、IT 技術を駆使したソフトウエアのコンサルティングがあります。自分たちが活用したうえで、自信を持って薦められるものをお客様に提供していきたい。そうした意味でも、身の回りからイノベーションを起こし、お客様に付加価値を提案できる会社でありたいと考えています。

 もう一つ、地域によって異なる仕事のやり方を標準化することも検討しています。今、「設備工事とメンテナンスをセットでやってほしい」というニーズが増えています。日本は災害大国ですから、どこかの地域で災害が起こると、復旧のために体制を組んで別の地域から応援に行くことになります。

 しかし昔からの慣習によって、地域ごとにやり方が微妙に異なります。そうすると、別の地域の人が応援に訪れた時に作業がスムーズに進まず、災害時に応援部隊が機能しなくなってしまいます。ITの力を使って標準化することで、お互いに最大のメリットを享受できるようになります。今、こうした提案をお客様に日々プレゼンしているところです。