家電、外食と事業を拡大し続けるニトリホールディングス。2021年6月には傘下の島忠との初の融合型店舗「ニトリホームズ」をオープンし話題を呼んだ。同社の企業理念である、ロマン「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」と第2期30年ビジョン「2032年に3000店舗、売上高3兆円へ」を実現するには、新たな経営戦略と人事戦略が求められる。人材マネジメントの陣頭指揮をとる、組織開発室室長の永島寛之氏に話を聞いた。(写真撮影:菊池くらげ)

──ニトリは以前から独自の人事戦略を進めています。コロナ禍や昨今の事業拡大を受け、どのような点が変わりましたか。

永島寛之氏(以下、永島):この1年を振り返ると、コロナ禍への対応で大変でしたが、一方で巣ごもり需要による収益拡大という側面もありました。中でも際立った変化は、当社で経営戦略と人事戦略が連動してきたということです。

 経営陣との、人事に関する意見交換の場が増えました。これにより、未来から逆算した人事制度や人材育成、人事制度設計などが経営陣との議論の俎上(そじょう)に頻繁に載るようになりました。

 頻繁な人事会議によって、経営と人事が一体になれたと感じています。当社のロマンとビジョンの実現に向け、人事面での課題も見えてきました。先日、人事における現在の課題を50選び、経営陣に共有したところです。

永島 寛之(ながしま ひろゆき)氏
永島 寛之(ながしま ひろゆき)氏
ニトリホールディングス 理事 組織開発室室長 1998年、東レに入社し法人・海外営業に従事。2007年にソニーに入社しマーケティングマネジャーに就任。2009年に米フロリダに駐在し、10カ国の出身者で構成される組織のマネジメントを通じて、ダイバーシティやグローバル組織の運営に興味を持つ。2013年、米国で初出店を果たしたニトリへ入社。国内店舗の店長を経て、2015年より採用責任者、2019年より人事責任者。