「事業や人材を創造し続ける総合商社」をスローガンに掲げた総合商社の双日。2021年に中期経営計画を策定、デジタルHR推進室を創設し「データドリブンな人事」に大きくかじを切った。2022年2月には「第1回 日経統合報告書アワード」(日本経済新聞社主催)でグランプリを受賞、同社の価値創造モデルや目標設定が高く評価された。同社執行役員 人事、総務・IT業務担当本部長の河西敏章氏に、人事戦略のポイントを聞いた。(写真撮影:菊池 くらげ)

──2018年に人事担当になって4年。昨年の中期経営計画策定以来、経営戦略と連携した人事戦略を進めています。詳細をお聞かせください。

河西敏章氏(以下、河西):2021年4月に3年間の中期経営計画を策定し、2030年のあるべき姿として「事業や人材を創造し続ける総合商社」という標語を作りました。「事業を創出すると同時に人材を育成し続け、人材を世の中に輩出していく」という意味合いもあります。

 標語を作るに当たり、2019年から継続している役員合宿を活用して会社の現状と課題について議論を重ねました。社長の藤本(昌義氏)が「自分は双日をこういう会社にしたいが、皆の考えも一人ひとり聞きたい」と言ったことがきっかけです。役員が議論した1カ月後には約60人の部長を一堂に会し、経営課題の共有と解決策の提案をしてもらいました。翌月には約150人の課長を集めて同様の議論をするといったように、どれも合宿形式で行いました。

河西 敏章(かさい としあき)氏
河西 敏章(かさい としあき)氏
双日 執行役員 人事、総務・IT業務担当本部長 1990年、日商岩井(当時)に入社し企業審査業務を担当。1997年、ブラジル駐在 審査・法務。2003年 法務・リスクマネジメント部課長、2004~2007年まで他社経験などを経て2008年、法務部課長。2013年、リスク管理部部長。2016~18年までニューヨークに駐在し米州経営企画に携わる。2018年、人事部部長。

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