仕事が原因で生じたストレスは、同じ仕事をしている限り、自分の時間の中でしか解消できません。

 仕事をしていて自然にストレスが解消されるのであれば、その仕事を続けていればよいですが、それはありえません。つまり自分の時間を有効に自分のために使うことを考えればよいのです。

 一番分かりやすい例は運動です。他人のために運動をする人などいません。運動をしている時間はその人の時間で、その結果はすべてその人に戻ります。すべての人は1日24時間の中で生きています。その時間をどう使うかが大事なのです。

 「強い疲労感などのストレス反応が起きてから」「ストレスが溜まっていると感じてから」ではなく、1日に3回、食事するのと同じように、一定のリズムで対処法を毎日実行する。その日のストレスはその日のうちに解消する。

 その芽が小さなうちにしっかり摘む。早期発見、早期対処、毎日の予防が有効です。

(構成/ふくいひろえ)

注目の『リワークプログラム』の全容が分かる一冊

 うつは自宅療養と服薬によって症状が回復します。でも、症状が消えて、通勤できる程度の回復では職場復帰には不十分です。なぜなら、休職しなければならなかった自分が持つ課題を克服するスキルを身に付けなければ、再び休職してしまう可能性が高いからです。

 本書ではプログラムを経て復職した元うつ患者と、リワークプログラムを考え出した医師が、元患者の体験談も交えながら、プログラムの内容とその効果を、資料も提示しながら分かりやすい言葉で紹介しています。

『職場復帰を支え、再休職を防ぐ! うつのリワークプログラム』
五十嵐 良雄 著 / 日経BP / 1,540円(税込) / 224ページ