持ち上げずに移乗介助ができる「リショーネ」

電動ケアベッドと電動リクライニング車いすを融合した非装着型の移乗支援機器「リショーネ」も、職員の負担を大幅に軽減してくれる。これまで重度要介護者をベッドから車いすへ移乗する時は数人の職員が体を持ち上げたりして大変だったが、リショーネを使えば、ベッドの一部が電動リクライニング車いすとして分離するのでかかえることがなく安全に移乗できる。つまり、介護をする側と受ける側双方に負担をかけることなく、ベッドから車いすへの移乗を安全に行うことができるのである。

見守り支援機器「眠りSCAN」は、ベッドのマットレスの下にセンサーを置くだけで非介護者の心拍数、呼吸数、体動を検知して、体の状態をリアルタイムに把握することを可能にする。ベッドの上で寝ている人がどんな状態なのかをつねにPCの画面上でチェックでき、何か異変があればアラームが鳴るようになっているので、職員は前もって対応できる。被介護者の睡眠、覚醒、起き上がり、起床の変化や、呼吸数の大幅な変動などをPCや携帯端末に通知することで、より安全な見守りを実現しているのである。

被介護者の自立を支援し、癒しに役立つ

「Honda歩行アシスト」を装着して歩行する被介護者

被介護者の自立を支援する「自立支援型」の機器として、新とみでは装着型の下肢機能支援機器「Honda歩行アシスト」を導入している。これは歩行時の股関節の動きを左右のモーターに内蔵されたセンサーで検知し、下肢の蹴り出しの誘導を行うことで効果的に歩行をサポートする。杖なしでは歩けない状態だった人が、これを使って杖なしで歩けるようになったそうだ。きついからといって歩かなければ脚の筋肉はどんどん衰えてしまうので、筋力の低下を防ぐためにもなんとか歩き続けることが大切なのである。

さらに被介護者のコミュニケーションと癒しに役立つ「メンタルケア支援型」の機器として導入しているのが、非言語型の「パロ」と、言語型の「ペッパー」だ。

アザラシ型セラピーロボットのパロは言葉は話さないが、内蔵されているセンサーや人工知能が働き、人間の呼びかけに反応し、抱きかかえると鳴き声をあげて反応する。パロをそばに置いたり、触ったりしているだけで心が和み、癒されるという被介護者は少なくないという。

新とみの職員によれば、自宅から施設に入居したばかりの人や、他の施設から移ってきた入は環境が変わると不安になったりするので、触れ合うものがあると、気持ちが安らいで不安感が緩和されるという。また、職員の方も被介護者がパロと一緒に遊んでいる間に他の仕事ができるので、負担の軽減につながるという。