将来はロボットが職員に取って代わるのか

それでは介護ロボットの普及が順調に進むと、将来的にロボットが職員に取って代わるような時代はくるのだろうか。

新とみの石川公也理事長は言う。

「介護ロボットとか言っても、人とロボットが一緒に仕事をすることが前提です。工場現場みたいにロボットが製品を組み立てるとかいう話ではなく、人のペースに合わせてロボットを使っていくことになるので、業務の効率化という面で画期的に進むことはないでしょう」

石川理事長によれば、将来的に介護現場で一定の仕事をロボットに任せるという時代はくるかもしれないが、それは限定的だろうという。たとえば、新とみでは見守りロボットを導入しているが、職員が夜間1時間毎に異常がないかを確認する定時見守りはずっと続けている。

石川氏は理由をこう説明する。 「機械に任せて何かあった時に異常を発見したことを考えると、なかなか従来の見守り方法を変えるのは難しい。機械というのは壊れる可能性がゼロではないですから。でも、見守りロボットが24時間被介護者のデータをとっていますし、人の目とロボットのセンサーで見守っていますから、以前よりも安全性は高まったと言えると思います」

やはり人とロボットが一緒に仕事をすることが重要なのである。介護ロボットを導入する本来の目的は介護職員の負担軽減、支援サービスの質や被介護者の満足度の向上などだが、それは人とロボットが連携して進めることで効果的に実現できるということだ。