利用者にとってメリットの多い施設ですが、なぜ知られていないのでしょうか。

森田 小規模多機能居宅介護をしている事業者が少ないからだと思います。加えて、自治体によって開業規制があり、管理者資格研修を受けるのに期間がかかることなどもあって、開設条件が厳しく事業展開に踏み切る事業者が少ないのです。当社は、パナソニックが1998年から展開してきたエイジフリー事業で培ったノウハウをベースに、様々な工夫をこらすことと、パナソニックグループの土地開発から設計、建築、運営までのグループノウハウを結集することで事業化にこぎ着けました。

利用者、運営側の双方に
大きなメリットが

では、エイジフリーハウスの施設、サービスについて具体的に教えてください。

森田 ご利用者にとってのメリットは3つあります。第一には、小規模多機能型居宅介護併設により、24時間365日体制で介護サービスを受けることができます。包括料金で必要な時に、必要な介護が受けられます。第二の特長は、あくまでも賃貸住宅であること、つまり施設ではありませんので、入居してみて気に入らなければ、いつでも転居ができます。この気楽さは、入所金を払っての有料老人ホームに入る時の一大決心とは大きく異なります。

そして、第三には、ご入居者のプライバシーが守られること。老人ホームは利用権ですから、心身状態の変化により部屋移動もあり得るかもしれませんが、ここは賃貸住宅で自宅と同じですから、ご自身が選んだ部屋で自由に過ごすことができます。

施設運営サイドにもメリットがありそうです。

森田 居室数18のエイジフリー枚方香里の場合、運営に関わるスタッフ総数は15名程度で回せます。(介護保険改正後は20室)部屋の中はプライベート空間なので、ご入居者からの緊急通報、ケアプランでのサービス提供がない限り、スタッフがむやみに部屋の中に入ることはなく、各居室は自宅として対応しています。必要な介助はハウス内のケアマネジャーがプランを作成しますので、私たちは日頃の生活スタイルと身体状況を重視したプランを提供しています。スタッフは見守りをしっかりと行い、何かあった時には、常駐するケアマネジャーやスタッフがすぐに対応することも可能です。

第6回終わり(第7回に続く)