居室はどのようになっているのでしょうか。

森田 部屋の広さは18㎡で統一しています。通常この面積であれば幅3m、奥行き6mと縦長にすることが多いのですが、弊社では4m×4.5mの正方形対方の間取りを採用しています。これはパナソニックの介護リフォーム累積30万件の実績に基づくノウハウを活かした提案で、正方形の間取りを採用することで、トイレを最短距離で配置することができ、家具も効率的に配置ができるようになっています。

トイレの扉は3枚の引き違いとし、左右からケアでき、車椅子対応タイプとしています。施設共有部分には安全のための監視カメラ、各居室には快適な生活支援のためのナノイー発生器で臭いを分解するなど、介護設計のプロによる痒いところに手の届く仕様となっています。

2018年、150拠点を展開予定
テーマは「これからの介護。これからの暮らし。」

今後の事業展開について、お聞かせください。

森田 実証的に事業をスタートしたのが2013年です。2014年2月にはパナソニックコムハートを設立して本格展開に踏み切り、今年度中にエイジフリーハウスを25拠点開設。その後、パナソニック100周年を迎える2018年には、150拠点を目標に展開を加速しています。現時点で既に50拠点分の契約を終え、その全てに小規模多機能型居宅介護を併設します。ドミナント戦略を徹底するため、基本的には東名阪エリアでの展開となる予定です。

同業他社の動きをどのように見ていらっしゃいますか。

森田 小規模多機能型居宅介護併設でサ高住を主に展開しているのは、今のところ当社だけだと思います。確かに小規模多機能居宅介護を併設すると、事業者にとって採算を確保するのが厳しくなります。しかし、利用者のニーズは確実にあります。今はまだ知らない方が多いのですが、小規模多機能型居宅介護の良さを理解された方は、皆さん喜んでぜひ利用したいとおっしゃいます。弊社ならグループの力を活用することで多くの拠点展開が可能なのです。良いことはやるしかありません。

最後に、2025年を見据えた将来的な展望をお聞かせください。

森田 社会的意義のある事業であり、グループ全体として採算性も確保できるため、今後も推進していくことは間違いありません。今後は医療ニーズ対応を強化することで、ご利用者様の満足度を高めたいと思います。既に一部の施設では訪問看護を始めており、医療面でのサポートを充実させています。1ユニット3拠点の中の1カ所に、医療対応の可能な拠点(メディカルサ高住)を作ることも検討しています。立地についても、健常高齢者ニーズ対応も含めて、例えばショッピングモール近辺での展開など、都市型対応を考えていく必要があるでしょう。

現状はまだまだ発展途上です。日々の様々な課題に1つずつ丁寧に対応し、挑戦を重ねながら超高齢社会を支える一助になれるよう取り組んでいきたいと思います。

第7回終わり(第8回に続く)