2つの主力事業とソリューションで
超高齢社会の課題を解決

リハビリに関しては最新鋭の機器が導入されていますね。

片島 大和田では、パナソニックが開発した新スタイルのリハビリ機器「デジタルミラー」を導入しています。鏡に映る手本と自分の姿勢を比較し、ゲーム感覚で楽しみながらリハビリできる上、その結果を測定・記録する機器です。リハビリの効果を確認できるので、本人のモチベーションアップにつながります。また、ベッドと車いすが一体化した離床アシストベッド「リショーネ」は、ベッドの半分が電動フルリクライニング車いすになる電動ベッドで、介護者がご本人の体を持ち上げることなく安全に車いすに移乗することができます。

デジタルミラー

介護の現場を持つことは、介護機器の開発にもメリットがありそうです。

片島 現場で得られたデータを商品のブラッシュアップにフィードバックできること、これが介護サービスと介護機器開発を共に手がけているパナソニックの強みです。現場で得た知見を商品開発に活かし、商品に対する使い勝手を現場で検証する。自社グループ内で、PDCAを高速で回せることが、商品とサービスのクォリティアップにつながっています。

今後、パナソニックとしての事業展開はどのようにお考えでしょうか。

片島 パナソニックのエイジフリー事業は、サービスと商品、在宅と施設の4つの切り口で展開しています。今後は、地域包括ケアの構築に合わせ、サ高住を併設した小規模多機能型居宅介と、泊まり(ショートステイ)を軸に、通い(デイ)、訪問(訪問介護、訪問入浴)、ケアマネジメントの5つのサービスをワンストップに提供する介護サービスセンターの2つを主力事業として全国で合計350拠点程度まで増やす計画です。

次に商品についてですが、これからは要介護者が増える一方で、介護スタッフについては人手不足がより深刻になるでしょう。そこで弊社としては、2つの方向性でのソリューションを考えています。1つには、健康な状態を可能なかぎり維持するためのリハビリ機器の拡充です。

もう1つが、介護スタッフの業務を効率化するICT機器やロボットの開発です。機器を活用した上で人にしかできないことを質の高いサービスでしっかり対応していく。パナソニックは、事業を通じた社会課題の解決を使命としてきました。グループの総力を挙げ、超高齢化する日本、そしてアジアをはじめとした世界の国々を支えていくことが、現代の弊社における使命の1つだと考えています。

第9回終わり(第10回に続く)