国立循環器病研究センターとの連携協定

伊藤浩孝氏
営業本部本部長 
伊藤浩孝氏

続いて、同社営業本部本部長の伊藤浩孝氏が「パートナーシップを介したアカデミック・ケアエリア戦略」をテーマに講演。同社がアカデミック・ケアエリアを重視する意義として、「1.国内への視点」「2.アカデミックの視点」「3.GEにとっての視点」という3つの視点を挙げた。

1.国内への視点としては、超高齢社会、認知症や心不全の患者の増加。2.アカデミックの視点としては、「ある分野では日本からトップジャーナルへの投稿が半分になってしまった」と、日本のアカデミック分野の地盤沈下を例に挙げ、「共に世界に出て、研究成果を発信していく。特に再生医療の分野に注目している」と述べた。また、3.GEにとっての視点として挙げたのは、国内研究機関との連携で、2017年3月30日に国立循環器病研究センターと連携協定に調印したことを報告。

■国立循環器病研究センターとGEヘルスケア・ジャパンの提携内容

・対象領域は循環器・脳疾患(認知症を含む)で、双方の興味が一致するテーマ
・画像診断機器(CT、MR、PET-CT/MR、超音波、etc)にとどまらず、
 IoT領域もスコープ
・研究テーマは臨床有用性評価、技術開発、そして病院の機能強化と多岐にわたる
・国内への発信にとどまらず、日本から世界へ提案できる研究・開発を想定

伊藤氏は、大学病院等とパートナーシップを結んで医療の課題を把握し、ソリューションとしての製品開発を進めていくとし、その対象として「従来からの顧客である放射線科に加え、循環器内科、脳血管外科、神経内科とも連携を強化したい」と述べた。そのために、社内にアカデミック専門組織を作り、共同研究への投資を進めていく。具体的なパートナーシップの分野は、分子イメージングや再生医療、認知症や肝臓線維化の診断、また認知症に対するアミロイド・タウイメージングを使った超早期診断などを挙げた。

第4次産業革命の旗手となるBrilliant Factory

田村咲耶氏
製造本部 Brilliant Factoryプロジェクト長
田村咲耶氏
手にしているのがBeacon Sensor

最後に講演した製造本部 Brilliant Factoryプロジェクト長の田村咲耶氏は、1980年代のトヨタ生産方式(カンバン方式)に次ぐ第4次産業革命の旗手として、GE Brilliant Factoryの取り組みを紹介した。このBrilliant Factoryとは、人とプロセスのばらつきを標準化することで無駄を排除するアプローチである。同社の日野工場では従業員に位置情報を測定するBeacon Sensorを付けることで、「リアルタイムな現場状況把握や柔軟な配置転換を行うことが可能になった」と成果を披露。

また、最新設備を導入するのではなく、今ある設備を有効に活用することで生産性を向上していくBrilliant Factoryの考え方は、「それ自体が商品となり、Brilliant Hospital構想や今後想定される地域連携の効率化にも役立てるのではないか」と、田村氏は締めくくった。