野村不動産ウェルネスの本気の取り組み
介護保険を使わず、健康維持増進・健康寿命延伸へ

大規模複合開発エリア「ふなばし森のシティ」において、2017年10月、「OUKAS 船橋」が誕生します。この「OUKAS 船橋」のコンセプトや戦略などについてお聞かせください。

松本 「OUKAS(オウカス)」最大の特徴は、介護保険を使わない事業を組み立てたことです。言い換えれば、ご入居者の健康維持増進や健康寿命延伸に対して、野村不動産ウェルネスは本気で取り組む。そのための徹底したサービスを提供していくことができる住宅を作りました。

さらに野村不動産グループの最大の強みは、自立生活を全うできる街づくりが可能なことです。100歳を超え、たとえ歩行能力が落ちていたとしても、一人で生活できる仕組みが街づくりの中になされているのかどうか。これが一番のポイントです。極端に言うと、高齢者が生活しやすいよう、コンパクトで多機能な街づくりがなされていれば、健康サービスを提供しなくても100歳まで健康に歩き、生活できることに繋がるかもしれないという思いは持っています。しかし、健康だけで良いのかと問われればそうではありません。

OUKAS船橋 外観

健康以外に、何を提供すべきですか。

松本 高齢になっても健康で生活するためには、体のことだけではありません。年を経れば仲間は減り、地域で自分を知る人も少なくなっていきます。誰でも寂しさや孤独感は増していくので、仲間と一緒の時間、またその時間の密度を上げる取り組みを加えることで、より人生を謳歌できる。それがこのブランドのコンセプトです。そして、体と心の両方を健康にさせられるのは、やはりデベロッパーでしょう。その中で弊社は、グループ内でフィットネス事業を持っていること、入居後のコミュニティをつくってきたノウハウがあることから、ゴールへ導きやすい事業者といえます。

新ブランド「OUKAS(オウカス)」は、「人生を、謳歌し、生き生きとした明日(あす)を実現する住まい」をつくるという想いから、「謳歌(OUKA)する明日(AS)」と名付けた。

積み上げてきた実績を活かして
地域コミュニティづくりを促進

体と心の二つを健康にする、その具体的な取り組みを教えてください。

松本 体づくりに関しては、弊社グループのスポーツクラブ「メガロス」を展開する野村不動産ライフ&スポーツから弊社にすでに2名が出向してきています。彼らは健康面においてOUKAS全体のコンセプト、中身を構築するだけでなく、そのうち1名は「OUKAS 船橋」内のフィットネススタジオに専任として配置し、高齢者であれば誰もが持つ、「歩き続けたい」「話し続けたい」「考え続けたい」という願望に応えるレッスンを提供します。具体的には、ヨガや太極拳などを提供できる外部インストラクターとも連携していきます。

また、心の健康に関して言うと、大事になるのがコミュニティづくりです。マンションのご入居者同士はもちろんですが、それは外部コミュニティにまで及びます。弊社グループには、マンション管理を担う野村不動産パートナーズがありますが、ここではプラウドを中心としてマンション管理を行うほか、最近は、いわゆる管理人・清掃業務にとどまらず、コミュニティづくりも担うようになっています。

例えば、「OUKAS 船橋」が立地する「ふなばし森のシティ」は、野村不動産と三菱商事によって、約1500世帯のマンション・戸建・商業・医療・子育て支援施設等からなる大型複合開発で誕生した街です。その「ふなばし森のシティ」では、完成引渡後も、野村不動産や野村不動産パートナーズが密接に関わり合い、住民の方々が一丸となって街を良くし、コミュニティを活性化する活動を推進いただいており、素晴らしい自治会組織が誕生しています。この積み上げてきたコミュニティづくりの実績を、「OUKAS 船橋」でも活かすことができることは、非常に大きな強みだと思っています。

コミュニティの下地が出来ているのであれば、「OUKAS 船橋」は「ふなばし森のシティ」でも受け入れられやすいですね。

松本 とても歓迎していただいています。毎月ミーティングが行われる「ふなばし森のシティ」の自治会に、この4月から弊社も準会員として参画させていただいていますが、「OUKAS 船橋」のご入居者と地域がどのように融合していくか、これからも様々な具体策を企画していくことになると思っています。先日の会合でも自治会長様や他の皆様と、今後は「OUKAS 船橋」も「ふなばし森のシティ」の一員として、夏祭りや敬老会、音楽会、防災訓練や清掃活動などの様々なイベントを通して、シニアの方々に参加していただいて盛り上げていこうという話をしていました。