心不全啓発キャンペーン サポート企業インタビュー2

2018.04.13
中高校生から心不全の教育を
正しい知識を、正しく真面目に伝える 第3回

正しい知識を、いかに興味を引きながら
伝えていくかが課題

第2回で飛田さんも言われていたように、よく心不全はわかりにくいと言われます。こうしたことも心不全の啓発を難しくさせている1つの要因と思われますが、いかがでしょうか。また、今回の心不全啓発キャンペーンに対する要望などがありましたら、お聞かせください。

飛田 心不全に対する一般の捉え方は多様で、例えば10人に聞いたら10人とも異なるイメージを持っていると思います。「すぐに亡くなる病気」と言う人もいれば、単に「心臓が悪い」と答える人もいるでしょう。国が、心不全に対して積極的に啓発活動を進め、健康寿命の延伸を目指した結果、医療費を抑制できるといった大方針を持っているとすれば、小・中学の学校教育が必要だと思います。

医療産業に従事している側は、国民の健康にどれだけ貢献できるかが求められています。一方、高血圧の薬の多くは特許切れとなり、また開発はほとんど止まってしまう状況に向かいます。そうなると血圧管理の重要性について、声を大にしてアピールする製薬会社は少なくなる可能性があります。実際、ここ数年で高血圧の勉強会が減少したと言われる先生もいらっしゃいます。高血圧の治療に対する情報が少なくなれば、冒頭に申し上げたように、高血圧が放置される可能性も少なくありません。それが心不全を引き起こす要因にもなります。

サイレントな疾患である高血圧や脂質異常症の初期に対し、血圧はしっかり下げなければいけない、脂質・血糖はきちんと管理しなければならないといった正しい知識を、真面目に正確に、一般の人が理解できる広報活動、キャンペーンを社会全体で考えていくことが大切です。

高血圧や塩分の多い食事、喫煙、運動、いずれも子どもの頃からの教育は大事ですね。

飛田 真面目に正しい知識を、どうやって興味を引きながら伝えていくのか、非常に難しい課題です。中学生や高校生、あるいは主婦を対象に、正しい知識を身につけることができれば、彼らのためだけでなく、自分の両親や祖父母のためにもなり、心不全に対する考え方が変わっていくはずです。

第3回終わり(連載3回)