世界第3位のスマートフォンメーカーで、日本でも知名度を上げているファーウェイ。以前、同社日本法人が初任給40万円以上で学生を募集し、大きな話題を集めていた。世界的に見ても、デジタルテクノロジー分野では人材の取り合いが続いている。ファーウェイにはハーバード大学など欧米トップクラスの学校を卒業した学生も続々と入社してくるという。同社の人材戦略はどのようなものか?

B2Bで力をつけ、B2Cで認知度を高めたファーウェイ

キャンパス内で唯一の高層ビルはR&Dセンター

 人事戦略の話を始める前に、まずは同社についての理解を深めよう。


 スマートフォン「Huawei P10」などで知られるファーウェイは、元々は4Gや5Gといった通信キャリアのネットワーク構築に使われる通信機器で成長してきた会社だ。1987年の創業以来、高額で製品ライフサイクルが長いこの分野でどんどん勢力図を塗り替え、今では王者エリクソンと並ぶ大手にまで成長した。その後、コンシューマービジネス事業を立ち上げ、キャリアなどのロゴを付けたOEM製品を展開。2011年から自社ブランドを用いたスマートフォンやWi-Fiルーターなどの製品を本格的に手がけるようになった。スマートフォンメーカーとしては、世界市場でサムスンとアップルに次いで第3位。日本のSIMフリー市場では堂々のナンバー1の位置にある。


 現在は第3の成長の柱として、サーバーやストレージなどのエンタープライズ事業にも注力。サーバーでは出荷台数ベースで第3位にまで上り詰めた。2014年にはインターブランドの評価「Best Global Brands」トップ100に中国企業として初めて選出され、その後もランクインを続けている。


 ファーウェイの売上高は920億ドル、日本円で10兆円を超えており、パナソニックやソニーなどを上回る売上規模を誇っている。中国という巨大市場に支えられている面がないわけではないが、売り上げの半分は中国以外から。ファーウェイの勢いは認めざるを得ない。


ここから先は、DIGITALIST会員(登録無料)のみが閲覧することができます。