5月16、17日の2日間、エストニアの首都タリンで「Latitude59」というイベントが開催されました。Latitude59電子政府やe-Residencyを生み出したエストニアで最大のスタートアップイベントです。58カ国から約2500人の来場者がイベントに訪れ、28カ国から270人の投資家と700以上のスタートアップの代表が参加しました。


 今年で11年目を迎えるLatitude59は、2008年に “ItechLaw Tallinn conference”という名で始まりました。最初の会場はホテルの一室。そこから徐々に拡大し、現在ではオープニングスピーチに大統領が登壇し、世界中から投資家たちが集まるまでになりました。


 メインステージでは、エストニアを代表するスタートアップであるTransferWiseやBolt(旧Taxify)、JobbaticalのCEOや中心メンバーが登壇し、多岐にわたるトピックに関して議論を交わしました。


 2日間で約100人のスピーカーが登壇し、価値ある経験や情報をシェアしました。以下で、主だった登壇者と内容を紹介していきましょう。


 まず、ピッチコンテストでは年間優勝に輝いたのは顔認識プラットフォームを提供するIdentix.one。また、北欧の投資家養成プログラムNordic Angel Programが主催したコンペティションの優勝は、ボランティア団体やコミュニティの管理ツールを提供するZelosと、映像を取り入れた履歴書のリクルートサービスVideoCVの手に渡りました。


 ほかにも興味深いものはいくつもありました。まず、起業家への投資プログラムを運営するSuperangel主催のFounder Storyというプレゼンテーションです。合計12人の投資家が自身の人生の転換期や、起業するうえで重要な事項についてスピーチしました。中でも注目を集めたのが、エストニア出身のカロリ・ヒンドリクス(Karoli Hindriks)氏のプレゼンテーションでした。カロリ氏は、Jobbaticalという次世代型の人材マッチングサービスを運営しているスタートアップのCEOです。彼女は16歳にして起業し、現在はオンデマンド型の人材マッチングサービスを運営しています。そんなカロリ氏のプレゼンテーションは、「起業するときに知っていて良かったこと・当時知っておけば良かったこと」10の項目に分けて共有していました。例えば「すぐに結果にならないことから始める」「Whyから考える」「一つのことに集中し続ける」などです。


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注目度急上昇中のスタートアップも登壇

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