※ 上の写真は新型3シリーズ(写真は「330i」)。動力性能があがった点が特徴。(写真提供:BMW)


 昨今の自動車業界の話題は、デジタルアシスタントだ。インフォテイメント(カーナビとか音楽)の操作を、まるでスマートフォンのように画面でのスワイプやピンチアウトで行える新車が増えている。


 一方で、それはもう既に古い、とばかりに、音声によるコマンドも登場した。BMWは実はこの分野の先駆者で、2018年10月に発表された新型「3シリーズ」で「BMWインテリジェントパーソナルアシスト」なるシステムを導入した。


 実際は、BMWから研究者が移籍したメルセデス・ベンツが、新型Aクラスの「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)」で先んじてしまった。ようやくBMWは追いついたことになる。


 私は2018年11月の終わりに、この新型3シリーズの試乗のためにポルトガルは最南端のリゾート、ファロに出かけた。そこで「BMWインテリジェントパーソナルアシスト」を体験できたのだった。


BMWインテリジェントパーソナルアシスタントは、「 BMWオペレーティングシステム7.0 」の一部として搭載される(写真提供:BMW)

 こういうことを書くとBMWには悪いけれど、基本的にはメルセデス・ベンツのシステムと同じだ。「ヘイ、ビーエムダブリュー」と呼びかけると、システムが「何かご用ですか?」と応える。


「へイ、ビーエムダブリュー」と呼びかけると、AIがこのように応えてくれる(写真提供:BMW)

 試乗会では英語でのやり取りだったが、既に日本語版もテストが終わっていて、新型3シリーズ発売の折には、このシステムも導入されるのではないかと予想できる。


「基本仕様として23の言語および市場の音声入力機能が導入されます。さらに米国、ドイツ、英国、イタリア、フランス、スペイン、スイス、オーストリア、 ブラジル、日本の各国(2019年5月以降は中国も含む)では、より自然な言葉使いでBMWインテリジェント・パーソナルアシスタントの多くのインテリジェントな機能を利用できます」


BMWは上記のようにしている。「(ドライバーの)万能な助手」というのが、このシステムの定義である。


「(BMWインテリジェント・パーソナルアシスタントは)ドライバーの予定を把握しているので、約束に間に合うように目的地まで案内します。その際、このアシスタントは目的地付近の駐車場を探し、目的地までのルートの交通状況などを知らせたり、遅れないように出発の合図を送ったりしてくれます。また、頻繁に通う目的地も覚えます」


BMWではこのシステムの特徴を説明する。


「自分のBMWを移動するオフィスに仕立て、マイクロソフトのオフィス365の利用やスカイプ接続もできるので、必要に応じて電話会議をつないだり、電子メールを読み上げたりもします。エンターテイメント・プログラムの専門家にもなります。ラジオで流れている曲の名前を教えてくれ、(「クラシック音楽が聴きたいな」などのコマンドに対応して)好みの音楽を聴ける放送局を見つけてくれます」


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