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 「ビジネス戦略の実現に向けて改善すべき組織能力の第1位は人材管理」、「スキル・ベースからプロファイル・ベースの人材戦略に移行すべき」、「日本企業で働かない『隠れた人材』は国内に1万人おり、今後5年以内に5万人に増える」。

 人材に関する興味深いこの展望をITリサーチ大手、米ガートナーの日本法人が3月3日、発表した。対象は「IT人材」だが上記の指摘は「企業が今、一番欲しい人材」についても当てはまる。

ガートナー、2020年以降に向けたIT人材戦略に関する展望を発表 https://www.gartner.com/jp/newsroom/press-releases/pr-20200303

 発表に先立ってガートナーは2019年に世界のCEOや経営幹部を対象に「ビジネス戦略の実現に向けて改善すべき組織能力(コンピテンシ)」を尋ねた。「最も必要」「2番目に必要」という回答の合計値を比較すると第1位は「人材管理」だった。

 人材管理は「タレントマネジメント」の直訳である。ビジネス戦略実現に向けて最適のタレントを最適の場所に配置する組織能力が必要ということだ。優れた人を社内外から見つけ、力を発揮してもらえるかどうかで戦略実現の成否が決まる。

 優れたIT人材は世界中で不足している。ガートナーの足立祐子フェローによると日本で「約8割以上のIT組織が慢性的なIT人材不足に直面している」。タレントを確保するには「従来の常識にとらわれない斬新なIT人材戦略を導入する」ことが欠かせない。