「副業の推進」が加速しています。厚生労働省は2017年に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表。従来示していた「モデル就業規則」からも副業禁止の一文を削除し、積極的に推進しています。

 また2019年2月にパーソル総合研究所(東京・港区)が発表した「副業実態・意識調査」によると、副業を許可している企業は回答企業のうち50%。またその半数以上の企業が、副業を許可することで「離職防止のプラス効果を感じる」「社員のモチベーションが向上する」と回答しており、確かな手応えを感じているようです。

 こうした副業解禁の動きは「働き方改革」の名のもと、残業時間の圧縮とともに、さらに広がる見通しです。本記事では、この「副業」とパーソナルブランディングの関係に注目しました。

 自分らしさを際立たせることで、会社員としての自分としての軸に加え、もう1本、新しい軸を立てる。パーソナルブランディングを活用して、副業を始める手法についてご紹介します。

写真:123RF

パーソナルブランディングは副業に役立つ

 人生100年時代、そして副業解禁という大きな波。多くの会社員が「自分も何か、もう一つのキャリアを」と考え始めるのが自然でしょう。その際に必要となるのがパーソナルブランディングです。

 筆者が主催するパーソナルブランディングセミナーも「本業は会社員なんですが、副業を始めたいので、パーソナルブランディングを考えに来ました」という人が多く受講しています。面白いのは、パーソナルブランディングの基礎となる「自分の棚卸し」作業をしていく過程で、自覚していなかった新たなスキルや、副業のタネを見つけ出す人が非常に多いことです。

 人間、何十年か生きていれば、何かしらの特技や、他人と少し違う経験があるものです。

 例えば「人の話を聞くことが得意」。例えば「企画書や提案書を作れる」。例えば「Excelの計算式を正確に作れる」。こんな小さな技術の積み重ねが、誰かの役に立ち、別のビジネスに生まれ変わることが多々あります。

 また、自分が持つ人脈、過去の失敗体験、成功体験、仕事や人に向き合う姿勢、人生で大切にしていること、こうしたものが、会社の仕事とは全く別のところで役に立つこともあります。

 副業を始めたいけど、自分は会社の仕事以外に何ができるか分からない……という方は、まずパーソナルブランディングを学ぶことで、自分の新たな可能性が見つかるかもしれません。

 セミナーでは、新しい肩書を考えて、名刺を作ることを目標の一つとします。さらには顔写真の撮り方、プロフィールの作り方、SNSの投稿戦略、ブログやホームページの作り方、服装や立ち居振る舞いまでを考えます。個人事業主の屋号や、新団体を作る方は、そのブランディングまで考える場合もあります。