新しいスキルをかけ合わせて、自分にしかできない仕事を

――他の採用面接でもNAONAを使う予定はありますか?

中島:前回は中途採用でしたが、昨年夏の理系インターンシップ採用面接で実施しました。人数は前回と同じ100人くらいです。

――NAONAは御社の次世代を担うソリューションです。採用での活用は有望なニーズといえますね。

中島:社内ではNAONA事業部門と人事部採用課の両方のニーズがあるし、事業部門ではHRテックとしてビジネス化することも考えています。1on1ミーティングのソリューションはできていますが、採用面接のソリューションはまだ商用化に至っていないので、ノウハウやデータを蓄積していきたいと思っています。採用課でも採用活動や面接官の選定などに生かしていきたいから、双方にとってメリットがある取り組みになっています。

――データ解析まで社内でできるのはさすがですね。外注したら大変ですから。

中島:本当ですね。実は僕も社内にデータサイエンティストがいるなんて、初めて知りました(笑)。最初はマーケティング部門に頼んだのですが、ここは顧客のデータをダッシュボードにして可視化するのが得意なところだったので、今は社内のデータを扱う情報システム部門にいるデータサイエンティストに詳しく解析してもらっています。

――今はグローバル人事業務を主に、NAONAのプロジェクトに取り組んで“二足のわらじ”を履いているわけですね。今後も様々な角度から人事を極めていくことを考えていますか?

中島:人や人の心、人と人のコミュニケーションに興味があるのは、新卒入社で人事の仕事を始めて以来変わっていません。それを軸に10年ほど人事をやってきたので、次は人事に軸足を置きつつ、「人事×何か」を模索しているところです。今のHRテックやピープルアナリティクスというのは「人事×データ活用」ですが、人事の経験を生かしつつ、これまでの人事とは違う取り組みを広げていきたい。専門性を深めつつ、希少性も高めて、“自分にしかできない仕事”を追求していきたいですね。

(構成/加納美紀)

原田かおり(はらだ かおり) 日経BP 総合研究所 HR事業部 ヒューマンキャピタルOnline編集長
原田かおり

出版社を経て、2000年 日経BP社入社。カスタム出版やオウンドメディアのプロデュースを数多く手掛ける。ゴールドクレジットカード会員誌『クオリテ』(東急カード)、Webマガジン『大人の心得帳』(NTT東日本フレッツ光/東急文化村)など編集長として企業機関誌やオウンドメディアの創刊・リニューアルを多数経験。2018年2月、「社内コミュニケーション改革セミナー」全体プロデュース・講演。2019年5月、「CHOsummit2019」全体プロデュース・講演、ヒューマンキャピタル2019「働きやすい組織と環境の新しいカタチパネルディスカッション」モデレーターなど務める。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。