――学生と企業の出会いを大切にする採用ですね。

島田:そうです。これはとても大切なプロセスだと思います。なぜなら、今まで働いたことがなかった人が初めて仕事について考えて、自分の一生を左右するかもしれない最初のキャリアを選ぶことは難しいですよね。当社の採用プロセスを通じて自信を持ち、未来を考えるきっかけが提供できればとてもうれしく思います。

日々のコミュニケーションで経営と社員をつなぐ

――人事担当者として、どのようなコミュニケーションに気をつけていますか。

島田:CHROにとってまず重要なのは経営トップとのやり取りで、もう一つは社員一人ひとりとのコミュニケーションです。両方とも毎日の仕事ですが、それが当たり前だと思います。人事とは「人の事」がすべてなので、経営と社員との橋渡し、触媒であり、双方をつないで掛け合わせ価値を増大させるという、いろいろな役割を担っていると考えています。そこが人事のとても面白いところなのです。

 具体的には、社長とはほぼ毎日話をし、懸案事項があればすぐに相談をしています。部門担当の役員とも、組織内で起きていること、変えるべきことなどを日々話しています。社員も同じで、毎日数人以上と面談をしています。日本法人では社員530人と規模が小さいためこういったことができるのかもしれませんが、どの組織でも意識してきたことは同じです。

 社員との面談は、本人のキャリアの話が多いですね。今、当社で人事の担当者は10人、そのうちHRビジネスパートナー(HRBP)は私を含めて4人です。このHRBPがリーダーとしてマーケティングとサプライチェーン、R&Dと工場といった各部門のサポートをしているので、私はそこからの情報を聞きながら、問題があればこちらから確認しにいきますし、社員の方から転職の相談に来たりすることもあります。